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仕事の辞め方

2024.02.12 公開 ツイート

10点超えたら今の職場を辞めるサイン 鈴木おさむの人間関係チェック表 鈴木おさむ

2024年3月31日をもって、32年間続けてきた放送作家業と脚本業を辞めることを表明した鈴木おさむさん。マンネリを捨てることで、働く意味、人生の目的、幸せのカタチが見えてくるといいます。著書『仕事の辞め方』の一部を再編集してお届けします。

*   *   *

「嫌い」かどうかより「苦手」かどうかで考えてみる

以前、自分が監督した映画を編集する際に、マーケティングをしようということになり、仮編集したものを一般の女性30人に見てもらい感想を聞くことにしました。

その際、マーケティング担当の女性が、映画を見終わった後にこう聞いたんです。「この映画、好きでしたか? 嫌いでしたか?」……ではなく「この映画、好きですか? 苦手ですか?」と。

その時になるほどと思いました。「好き」「嫌い」という二択で考えると、答えるのは難しい。かといって「好き」「普通」「嫌い」で聞いて「普通」が多くてもマーケティングにならない。

なので、この「苦手」という言葉はとても絶妙だなと思いました。

黒い四角形やカラーバーが並んだ背景の前で腕を組む鈴木おさむの写真
PHOTOGRAPH=倭田宏樹

そこで、仕事の上での「苦手」について考えてみましょう。

自分にとって仕事で「嫌い」なのではなく「苦手なこと」って何かな? と考える。

僕も結構ある。

 

そして、今度は、仕事で「苦手な人」って誰がいるかなと考える。

過去、会社で嫌な思いをさせられた人や、生理的に合わない人は「嫌い」でしょう。

でも、苦手だともっと広がる。

単純にその人の雰囲気が苦手。話し方が苦手。色々あります。

 

僕は「肌感覚」という言葉を使う人が苦手です。

ここ数年「肌感覚」という言葉が流行っている気がして。色んな仕事場で「僕の肌感覚的には」と言う人が増えているんです。

僕は「肌感覚」という言葉は「天才」しか使っちゃいけないと思っていて、「お前の肌感覚なんて信用出来るかよ」と言うやつに限って、その言葉を使ったりします。

大谷翔平さんとか藤井聡太さんが「僕の肌感覚では」と言ったら超納得です。でも、ただ便利だからと、その言葉の意味も考えずに堂々と言う。「苦手です」。

会議中、その言葉を言われて、ずっとモヤモヤしていたんですが、自分の中で「あ、この人苦手なんだ」と思うようにしたら、楽になりました。ただ、苦手な人はボディーブローのように小さなストレスを与えてきます。

皆さん、自分の仕事場で「嫌いな人、苦手な人」がどのくらいいるか、考えてみてください。

「嫌いな人、苦手な人」チェック表
10点を超えたら今の仕事を辞めるサイン

皆さん、自分の仕事場で「嫌いな人、苦手な人」がどのくらいいるか、考えてみてください。会社で嫌いな人、苦手な人を書き出してみませんか? そして、

◆前からずっと(2年以上)嫌いな人……5点
◆今、嫌いな人……3点
◆苦手な人……2点
◆ちょっと苦手な人……1点
として、浮かんだ人の名前の横に点数を書きましょう。

合計10点を超えた人。

今の仕事を辞めるサインです。

スーツを着て歩く男女8人の写真。皆奥に向かって歩く中、中央の女性1人だけがこちらを振り返って悲しげな顔をしている

多大なストレスがかかっているはずなのに、そのストレスを我慢して慣れてしまっています

ストレスに慣れるというのはあり得ないことだと思います。

ダメな人は周りの人のパワーを吸い取ります。人を育てないどころか、その人の運さえも削ってしまうと思っています。

苦手な人がいなくなると顔色が良くなり、雰囲気まで変わる人がいます。

逆に前まで明るかったのに、暗く見える人がいます。そういう場合は間違いなく近くにいる人のせいです。

もうダメな仕事仲間に我慢する時代ではないのです。

*   *   *

※続きは書籍『仕事の辞め方』でお楽しみください

※この記事はWeb版GOETHEに掲載された記事を再編集したものです

関連書籍

鈴木おさむ『仕事の辞め方』

マンネリを捨てることで、人生を取り戻す 32年間やった放送作家を辞めます。 ワクワクしない仕事をダラダラ続けるほど、人生は長くない! 「仕事を辞める」と想像することで、働く意味、人生の目的、幸せのカタチが見えてくる。 人生100年時代に、毎日をキラキラ生き続けるための方法

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仕事の辞め方

2024年3月31日をもって、32年間続けてきた放送作家業と脚本業を辞めることを表明した鈴木おさむの著書。「仕事を辞める」と想像することで、働く意味、人生の目的、幸せのカタチが見えてくる。

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鈴木おさむ 放送作家

1972年生まれ。多数の人気番組の企画・構成・演出を手がける。 そのほか、エッセイ・小説の執筆や漫画原作、映画・ドラマの脚本の執筆、映画監督、ドラマ演出、ラジオパーソナリティ、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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