
インド占星術は、「ヴェーダ」とよばれるヒンドゥー教の基礎を成している思想がベースになっている占星術です。インドの人々には昔からとても身近な占術で、大事な儀式やイベントの日取りを決めたり、農業にも使われたりしています。
おなじみの12星座や惑星を使うなど西洋占星術との共通点は多いです。形状は違いますが個人のホロスコープを出して、それを読むというやり方も同じです。
ですがインド占星術を深く知れば知るほど、実は西洋占星術とはかなり異なることがわかってくるのです。まず世界観ですが、現世での自己実現や成功、発展を目標とし「太陽」を重視する西洋占星術に対して、インド占星術は前世のカルマが重要。また心や感情など内面の世界に重きを置き、精神的な成長を目標にしています。そのため太陽より「月」を重要視するのです。
また星座システムが異なるので、自分の星座(太陽星座)が変わってくる場合が多いです。多くの人は、インド占星術ではひとつ前の星座になるでしょう(変わらない人もいます)。
理由は、3月21日の春分点を牡羊座0度とする西洋占星術とは異なり、インド占星術は銀河系のある恒星群を基準に牡羊座0度を決めているからです。
インド占星術では自分の星座が何座になるのか、そしてその星座の特徴(こちらは西洋占星術とあまり差はない)を解説します。どうも自分の星座があまり当たっていないような気がする、と日ごろ感じている人はインド占星術で占った方がぴったりくるのかもしれません。 解説は最後にも続きます……
◎インド占星術の牡羊座 4月14日~5月14日生まれの人
「裏表がなくシンプル」
エネルギッシュで情熱的 明るくて前向き 行動力がある 新しいことに興味がありすぐ始める 衝動的かつ直感的 1番になりたい 危険を恐れない 失敗が多い 単純 持続が苦手
◎インド占星術の牡牛座 5月15日~6月14日生まれ
「おっとり穏やかだが頑固」
忍耐強く努力家 穏やかでのんびりしている 安定を好み保守的 腰が重い がんこで執着心が強い 五感を重視する 快適さを求める アートやグルメ 音楽が好き 根気があり粘り強い
◎インド占星術の双子座 6月15日~7月16日生まれ
「おしゃべり上手で気まぐれ」
明るくて活発 コミュニケーション能力がある フットワークが軽い 多芸多才 知識欲が旺盛 話し上手 情報収集力がある 考え方が柔軟 浅く広い知識 気まぐれ 落ち着きがない
◎インド占星術の蟹座 7月17日~8月16日生まれ
「身内思いの母親タイプ」
感受性が強い 母性的で世話好き 親切であたたかい 同情心がある 家族やコミュニティを大事にする 心配性 行動がまめ 神経質 気分が変わりやすい ヒステリック
◎インド占星術の獅子座 8月17日~9月16日生まれ
「いつどこでも注目を浴びたい」
自己顕示欲が強い プライドが高い 明るく華やかな存在 注目を浴びたい カリスマ性がある 褒められたい
親分肌 気前がいい うぬぼれが強い 支配的 態度が横柄
◎インド占星術の乙女座 9月17日~10月17日生まれ
「分析力があり頭脳明晰」
几帳面で冷静 気くばり上手 知性的で分析力がある 実務能力が高い 記憶力がいい 完璧主義 きれい好き 慎み深い 批判的 細かすぎる こうるさい
◎インド占星術の天秤座 10月18日~11月15日生まれ
「空気を読む平和主義者」
社交的 洗練されている 愛想がいい 公平で調和的 美的センスにすぐれている 平和主義で争いを嫌う
優柔不断 八方美人 見栄っぱり 影響されやすい
◎インド占星術の蠍座 11月16日~12月15日生まれ
「内に秘めた静かな情熱」
強い意志と目的意識がある 粘り強く集中力がある 何事も徹底的 深い洞察力 一点集中 思慮深い 神秘的なことへの興味 官能的 頑固で執念深い うたぐり深い 思い込みが激しい
◎インド占星術の射手座 12月16日~1月14日生まれ
「開放的な自由人」
陽気で開けっぴろげ 自由奔放 高い志と情熱がある 勇敢で大胆 楽天的 広い視野 旅行好き 冒険心がある 大袈裟で気まぐれ 見通しが甘い 一攫千金
◎インド占星術の山羊座 1月15日~2月12日生まれ
「忍耐力があり野心家」
現実的で努力家 合理的で勤勉 野心がある 保守的 責任感がある 地に足がついている 伝統を重視する
無駄を嫌う 利己的 気が小さく自信がない
◎インド占星術の水瓶座 2月13日~3月14日生まれ
「個性的だが友好的」
独立心がある 個人主義 エキセントリック 自由、平等、博愛の精神 偏見がない 友好的 改革精神がある
変わり者 理屈っぽい 突飛な行動
◎インド占星術の魚座 3月15日~4月13日生まれ
「高い共感力と豊かな情感」
愛情深い 同情心がある 感情移入しやすい 夢見がち 人を助けることに喜びを感じる 自己犠牲的 寂しがり屋 意思が弱い 忘れっぽい すぐに騙される 依存しやすい
大半の人は星座がひとつ前にずれたのではないでしょうか。こちらの方が当たっている気がする、と感じた人もいたかもしれません。そんな人はぜひインド占星術を深く知ってほしいと思うのですが、ひとつ問題が。
インド占星術では「太陽より月を重視する」と前に書いた通りなのですが、それには自分が生まれた時間が非常に重要になってきます。
日本人は出生時間には割に無頓着で、自分が生まれた時間をすらっと言える人は少ないです。昭和23年以降に生まれた人は、母子手帳に出生日だけでなく時間もきちんと記載されているはずなのですが。どうしても出生時間がわからない、母親の記憶もはっきりしないという場合は、残念ながらインド占星術を使って占うのは諦めた方がよさそうです。
西洋占星術でも生まれた時間はわかっていた方が断然いいのですが、仮に昼の12時生まれとして占うことは可能です。しかしインド占星術ではそれでは意味がなくなってしまいます。
そういった制約はありますが占いの的中率はとても高く、人生の節目節目に活用する占術、と位置づけられているようです。