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買い負ける日本

2023.08.25 公開 ツイート

「日本はなぜ買い負けるのか?」大きく変わる“資本主義の内実”と変われない“日本型システム”の関係を解体する 坂口孝則

中国との水産物の争奪だけでなく、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で顕著になっている日本の買い負け。調達のスペシャリスト、坂口孝則さんによる新書『買い負ける日本』は、絶望的なモノ不足に悲鳴をあげる現場の様子と、その背景にある日本型システム(多層構造、品質追求、全員参加主義・全員納得主義)の弊害への分析が見事にまとまっています。

しかし、本書を読んで思うのは、なぜ日本の組織はここまで変われないのか? という自らへも向かう疑問です。

そこで、8月28日(月)19時半~本屋B&Bにて、政治学者の藤井達夫さんをゲストに、より深く「買い負け」に至った日本社会の構造をえぐるトークイベント(会場/配信)を開催します。

藤井さんは、工業化社会からポスト工業化社会への転換における社会の仕組みについて研究をされています。

当日の論点は、下記を予定しています。

  • 日本の経済力低下と日本型システムの関係
  • 日本企業が変わることを阻む要因は何か?
  • 活かすべき日本型システムはどこか?
  • 日本の製造業には品質以外の価値を生み出すポテンシャルはあるのか?
  • 買い負けから脱却するために政府が行うべき役割とは?
  • 世界の変化にあわせて個人ができることは?
  • 変化の潮目を見るためのお二人の勉強法

調達コンサルタントと政治学者という異色の組み合わせによって、製造業の現場に表出する現象をアカデミックに問い直し、再び、組織、社会、個人へとフィードバックさせる機会にしたいと思います。

ぜひご参加ください。

関連書籍

坂口孝則『買い負ける日本』

かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかしいまや、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著になっている。日本企業は、買価が安く、購買量が少なく、スピードも遅いのに、過剰に高品質を要求するのが原因。過去の成功体験を引きずるうちに、日本企業は客にするメリットのない存在になったのだ。調達のスペシャリストが目撃した絶望的なモノ不足と現場の悲鳴。生々しい事例とともに、機能不全に陥った日本企業の惨状を暴く。

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買い負ける日本

2023年7月26日発売『買い負ける日本』について

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坂口孝則

1978年生まれ。調達・購買コンサルタント、未来調達研究所株式会社所属、講演家。大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買に従業。現在は、製造業を中心としたコンサルティングを行う。著書に『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『1円家電のカラクリ 0円iPhoneの正体』『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。』『稼ぐ人は思い込みを捨てる。』(小社刊)、『製造業の現場バイヤーが教える調達力・購買力の基礎を身につける本』『調達・購買の教科書』(日刊工業新聞社)など多数の著書がある。

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