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キングコング西野が自ら『夢と金』解説

2023.07.08 公開 ツイート

「ファンがいる人」と「ファンがいない人」の違いって何? 西野亮廣

(※この記事を音声で楽しみたい方はコチラ

「応援シロ」が無いと「ファン」は生まれない

皆様、もう最新刊『夢と金』をお読みいただけましたでしょうか?

「まだ読んでない」という方は確実に時代から取り残されてしまうので、直ちに、このラジオを切って、本屋さんに走ってください。

さて。

この『夢と金』では「ファンを作ること」の大切さについても書いていたりするのですが、多くの人が「どうすればファンが生まれて、どうすればファンが消えていくのか?」を言語化(体系化)できていないんですね。

そこについてまずご説明させていただくと(詳しくは『夢と金』を読んでください)、まず「ファン」を作るには「応援シロ」が絶対に必要なんです。

「客席」が無いと「お客さん」を入れられないように、「応援シロ」が無いと「ファン」は生まれないんですね。

「目的地」と「現在地」を発信しないと「応援シロ」は生まれない

で、この「応援シロ」の作り方なんですけど(以前、Voicyでもお話しさせていただきましたが、大切なのでもう一度言います!)これにはわかりやすい公式がありまして、「応援シロ=目的地―現在地」なんですね。

なので、「目的地(僕はあそこに行きたい!)」と「現在地(だけど、今はまだココ!)」を発信しないことには「応援シロ」は生まれない(生まれにくい)んです。

多くの人は「現在地」については発信・共有するのですが、あまり「目的地」を発信しないんですね。

というのも、「目的地」を発信してしまうと、その場所に届かなかった時に痛みが発生するから、本当は○○を狙っているくせに、そのことは胸のうちに秘めていたりします。

保身ですね。だけど、それじゃ「応援シロ」は生まれない。

僕は宮迫さんのことが大好きなんですけど、宮迫さんってメチャクチャ面白いと思うんですけど、「応援シロ」でいうと、今、ちょっと難しい位置にいると思っています。

吉本を辞められて、そこからYouTubeで再スタートを切られた時は、いろんな向かい風もありましたが、一方でそこには「また、宮迫博之を表舞台に立たせたい」という「応援シロ」があった。

牛宮城を立ち上げる時も、いろいろな問題がありましたが、「なんとか成功させたい!」という「応援シロ」があった。

だけど、その二つがなんとなく叶ってしまった今、お客さんは宮迫さんをどう応援すればいいか分からなくなっているように思います。

宮迫さんの「現在地」は分かるけど、宮迫さんの「目的地」が分からないから、「応援シロ」が生まれないんですね。
#なんとかします

目的地を「自分で設定できる人」と「誰かに設定してもらう人」の2タイプに分かれる

「じゃあ、目的地を作ればいいじゃん」という話になるわけですが、これまで色んな人を見てきたのですが、基本的には「目的地を自分で設定できる人」と、「目的地を誰かに(あるいは自然発生的に)設定してもらう人」の2タイプに分かれると思っています。

タイプ(性格)の話なので、ここに優劣はありません。

それこそ、ナインティナインの岡村さんとかは「目的地を誰かに設定してもらう人」の代表格だと思っていて、「めちゃイケのオファーシリーズ」が分かりやすいですが、目的地が設定された時の岡村さんがメチャクチャ輝いているのは皆さんも知るところだと思います。

今日の話というのは、どちらかというと30歳以降の方に向けて話しているのですが、20代の時って自分で目的地を設けて発信しなくても、誰かに(あるいは環境に)設けてもらっていたりすることが多いんですね。

だから、「応援シロ」も自然と生まれたりする。

だけど、ある時を境に、誰も自分の目的地を設けてくれなくなる。

その時に自問自答しなきゃいけないのは、「これまでの自分は、自分の手で目的地を作っていたのか? それとも誰かに(環境に)作ってもらっていたのか?」という部分ですね。

多くの方が、「よくよく考えてみたら、作ってもらっていたな……」という結論になると思っているのですが、それってつまり「『何故、自分にファン(応援シロ)ができていたか?』を理解しないまま、これまで走ってきた」ということを意味している。

「どうすればファンができるのか?」ファン創造の公式をインプットしておく必要がある

今、すっごく大切な話をしているので、頑張ってついてきてください。

このことをキチンと理解していないと「ファン作り」に再現性が生まれないんですね。

つまり、「ここから先は、何かの偶然によってファンが生まれるしかない」という状況に陥っている。

「ファン創造」を偶然に頼るのは、あまりにもリスクが高すぎるので、僕らはあらためて、「どうすればファンができるのか?」というファン創造の公式をインプットしておく必要があると思っています。

先日配信された『毎週キングコング』では、ヒョンなキッカケで今回お話しした話になり、そこから「キングコングの現在地と、キングコングの次の目的地」の共有をさせていただきました。

今日の話を踏まえて注意して見ていないと「へぇ~、次、こんなことをするんだ」と流してしまうようなことですが、応援していただくことでようやく生きている僕らにとってみれば、とってもとっても大切な「儀式」で、この儀式を定期的におこなっている人と、そうでない人を振り分けて、一度、リストアップしてみてください。

「ファンの有無」が面白いぐらいに出ると思います。

とにもかくにも、この毎週キングコングは必見です。

そして10月28日(土)のスケジュールは絶対に空けておいてください。

ちょっとイカれた面白い日になると思います。

関連書籍

西野亮廣『夢と金』

「まえがき」より 「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。 耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。 「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。 「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。

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キングコング西野が自ら『夢と金』解説

発売わずか1カ月で20万部を突破した、話題のベストセラー『夢と金』。

著者は、キングコング西野亮廣。絵本、映画、ミュージカル、歌舞伎…と日々エンタメを生み出している一方で、ビジネスモデルも構築し、圧倒的な実績を残しているという唯一無二の存在が、自らの経験から得た知識を、余すところなく、一冊に書き切った!

まさに、現代日本人の全てが読まずに通り過ぎてはいけない一冊を、本人自ら解説。

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西野亮廣 芸人・絵本作家

1980年兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。
2009年、『Dr. インクの星空キネマ』で絵本作家デビュー。0.03ミリ細い黒ペンで描かれたモノクロの緻密な絵が評判に。その後、『Zip&Candy-ロボットたちのクリスマス-』『オルゴールワールド』とモノクロ絵本を執筆。『えんとつ町のプペル』で初のカラー絵本を製作し、以後の作品、『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』『みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~』はすべてカラーで製作。絵本累計部数は100万部突破。
他にも、小説『グット・コマーシャル』、ビジネス書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』『新・魔法のコンパス』『新世界』など。ビジネス書のる生餌部数も100万部突破。

製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」(2020年公開)は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めた。
「えんとつ町のプペル」はミュージカルや歌舞伎としても上演され、好評を博している。
プペル発のNFTでは2022年10月31日に、取引量世界一を記録。

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