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帆立の詫び状

2023.03.19 公開 ツイート

作家の日本語勉強法 新川帆立

作家をしていると、「文章が読みやすい」とか「下手」とか、様々なことを言われる。実際、文章の上手い下手はひとつの物差しで測れるものではなく、人によって受け止めかたに幅がある。

私がびっくりしたのは、ある著書のAmazonレビューで「文章が下手! 東野圭吾とか、赤川次郎みたい」と書かれたことだ。これを見たときは腰を抜かすかと思った。けなしたいのか褒めたいのか分からないコメントだ(けなしたいのだろうけど……)。

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新川帆立『帆立の詫び状 てんやわんや編』

デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。ディズニーワールドで歓声をあげ、シュラスコに舌鼓を打ち、ナイアガラの滝で日本メーカーのマスカラの強度を再確認。さらに読みたい本も手に入れたいバッグも、沢山あって。締め切りを破っては遊び、遊んでは詫びる日日に編集者も思わず破顔の赤裸々エッセイ。

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帆立の詫び状

原稿をお待たせしている編集者各位に謝りながら、楽しい「原稿外」ライフをお届けしていこう!というのが本連載「帆立の詫び状」です。

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新川帆立

1991年2月生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業。弁護士。司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し、プロ雀士としても活動経験あり。作家を志したきっかけは16歳のころ夏目漱石の『吾輩は猫である』に感銘を受けたこと。2020年に「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「元彼の遺言状」でデビュー。

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