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私の運命が動き出す、30秒マナー

2023.02.28 公開 ツイート

ファッションは「素材」と「質感」で選ぶ エレガンスへの第一歩は妥協をしないこと 浅野裕子

もっと素直になりたい、もっと輝きたい、もっと成長したい……。多くの女性から支持されてきた作家、浅野裕子さんの『私の運命が動き出す、30秒マナー』は、30代になったあなたへ贈る「素敵なオトナの女性」になるためのヒント集。人づきあいから、会話、社交、ファッション、身だしなみまで、今すぐできることが盛りだくさんの本書から、ぜひ実践してみたいマナーをご紹介します。

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パリの女性はなぜおしゃれなのか?

「ファッションのことが、よくわからない」

「どんな服を選べばいいのか自信が持てない」

そんなふうに嘆いている女性たちがいます。

(写真:iStock.com/g-stockstudio)

彼女たちに共通するのは、時間をかけずに目についた適当なものを選んだり、バーゲンで安いからという理由で、自分の持っている服に合うかどうかもよく検討せずに安易に購入するような、すべての面で中途半端な点です。

 

パリの女性は世界で一番おしゃれ、とよく言われますが、それは彼女たちが自分のファッションに妥協をしないからです。自分が欲しい物のためなら、いくらでも時間をかけて探しますし、こういうイメージと決めたら絶対に譲りません。

その頑固さが、素敵なファッションを作り出しているのです。

そして、そんな彼女たちが何よりもこだわるのは、デザインよりも素材の良さ、質感です。適当な値段のものをいくつも持つのではなく、金額ははるけれど上質な素材のものを1つだけ手に入れて、何年も大切に愛用していきます。

たとえば、3千円の安いシルクのスカーフを何枚も買うくらいなら、同じお金を出してエルメスのスカーフを1枚だけ買う。そうして、本物のシルクの持つ質感や重量感を、自分で実感してみるのです。

上質なものを少しだけ買い求める

安いから、扱いが簡単だからといって、ポリエステルのものばかり身につけていたのでは、その程度の女性にしかなれません。それに、洗濯機で洗えるようなポリエステルのものは、どうしても扱いが雑になります。だめになったら、また買えばいいという程度の意識ですから、大切にできるはずもありません。

(写真:iStock.com/Chaay_Tee)

これが本物のシルクならばどうでしょう? ちょっと冒険かもしれないと思うような高いお金を出して真剣に選んだ品物。そういったものならば、自ずと丁寧に扱うようになるはずです。こうして自分の持ち物を大切にするということこそ、エレガンスへの第一歩なのです。

 

日本の女性のブランド好きは有名です。たしかに、長い伝統に培われてきたブランド品は、たいへん上質で優れたものばかりですから、それを選択するのは素晴らしいことだと思います。

でも、それは、自分自身の生活や経済力に見合っていればの話です。何十万円もするバッグを買って、お金がないから着るものはジーンズでかまわない、食事もカップラーメンで済ませてしまう、というのはあまりに情けない姿ではありませんか。

 

自分の生活水準をきちんと把握し、普段なら3枚買うところを我慢して、良質のカシミアのセーターを1枚だけ買い求める。

こんなふうにして、日常着の中に少しずつ上質なものを増やしていけば、やがて毎日質感のいいものを身につけることができるようになります。常に上質な素材のものを身にまとっているという自信は、ファッションへの自信、自分に対する自信にもつながり、エレガントな大人の女性を築いていくのです。

関連書籍

浅野裕子『私の運命が動き出す、30秒マナー』

もっと素直になりたい。もっと輝きたい。もっと成長したい。30歳からの〈私〉が素敵な大人の女性になるために、今すぐできることがあります。毎日をうれしく変えていく、49のヒント集。

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私の運命が動き出す、30秒マナー

もっと素直になりたい、もっと輝きたい、もっと成長したい……。多くの女性から支持されてきた作家、浅野裕子さんの『私の運命が動き出す、30秒マナー』は、30代になったあなたへ贈る「素敵なオトナの女性」になるためのヒント集。人づきあいから、会話、社交、ファッション、身だしなみまで、今すぐできることが盛りだくさんの本書から、ぜひ実践してみたいマナーをご紹介します。

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浅野裕子

作家。静岡県生まれ。『装苑』誌専属モデルを経て、映画『蘇える金狼』の主題歌で作詞家デビュー。郷ひろみ、山口百恵の楽曲を始め、数多くの作詞を手がける。1996年に「ALINE」を設立、シルク・ハンカチーフをプロデュース。数年にわたる海外生活や、ファッション界・芸能界での交流を生かし、ファッションから生き方までを幅広く提言。自立した女性としての凛とした美しさ、潔さに、多くの女性ファンが信頼を寄せている。

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