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2023年上半期の星占い

2022.11.28 公開 ツイート

2023年上半期 やぎ座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』(12月9日発売)より、総合運をご紹介します。
恋愛運と仕事運、月ごとの運勢は電子書籍版でご覧ください。

総合運

長い長い旅の、終わりを生きる

ちょっと壮大すぎて「それを言われてもどうすれば」という感じになってしまうかもしれないのですが、2023年春から2024年晩秋にかけて、やぎ座の人は大きなひとつのサイクルを、ゆっくりと終えていきます。リーマン・ショック、つまり2008年頃を境に、「自分の人生に、こんなことが起きるとは」と思わされるような、かなりドラマティックな経験をした、そういう心境に至ったやぎ座の人は多いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。まあ15年もあったら、そりゃ何かあるだろうよ! と我ながらツッコミを入れたくもなりますが……そもそも、15年前なんて小学生だよという方もいらっしゃるかもしれませんね。ここからその、壮大な話の解説に入ってしまうので、もし「直近の運勢をたのむよ」と思われた方は、次の章からご覧いただけたらと思います。大丈夫、ちゃんと役立つ(と思われる)内容もこの占いには書いてあります。

 

さて2008年頃から何があったかの、種明かしをしてまいりましょう。この時期から、「変容の星」と呼ばれる冥王星が、あなたのところに巡ってきていました。星占いでは、太陽や月など10個の星が12の星座を順番に巡り、それを見て運勢や未来を占います。10個の星はそれぞれ巡るスピードが異なり、たとえば月なら2~3日で、太陽なら1ヵ月で、木星なら1年でひとつの星座を進みます。「今日の運勢」なら月、「今年の運勢」なら木星と、期間によって傾向を見るという仕組みになっています。

冥王星は、10個の星の中で、もっとも時間をかけて星座を巡る星です。だいたい15年から20年くらいかけて、行きつ戻りつしながら前に進み、私たちに「変容」を促すことになっています。「死と再生の星」「破壊と再生の星」などとも呼ばれ、なんともおどろおどろしい雰囲気があるのですが、それは時代の空気を読むときに使う発想だと私は考えています。というのも、冥王星は長い期間を扱う星だけに、日常生活でその影響を感じることはまず「ない」からです。「今日の恋愛は破壊と再生が……」なんてことはないので、どうぞご安心ください。私は思うのですが、こういった長い時間を統べる星が教えてくれるものというのは、ずっと後になってから「こういう時代だったね」「頑張ってきたね」と振り返ることのほうが多いのではないでしょうか。地球からは遠すぎて、肉眼では見ることもできない星。その光を私たちが“使える”ようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

さて、そろそろ「いつになったらやぎ座の運勢の話が始まるのか」と心配になってきた方も多いと思うのですが、大丈夫です。ここからが本番です。冥王星は2008年からやぎ座に滞在し、2024年11月に次の星座、みずがめ座に移動します。2023年はその過渡期で、3月下旬にみずがめ座に移動したのち、6月上旬にはふたたびやぎ座に帰ってきます。今年のうちは「変化のはじまり」のような印象に過ぎないとは思うのですが、上半期のやぎ座の重要なトピックスのひとつです。

この15年ほど、やぎ座の人は「何か正体のわからない、大きな力」に突き動かされるような感覚で、思い描いていた未来とは違う人生のコースを歩むような出来事が多かったのではないでしょうか。また、2008年以前に「自分はこういう人間だ」と考えていた自分像が、まるで変わったという人も多いはずです。この「大きな変容」は、ときに「何もかもをなげうって、ゼロからやり直す」という状況をもたらします。人間関係、住まいや財産、仕事、さまざまなものが、たぎる感情やままならない環境などアンコントローラブルな事由によってリセットされていくのです。こうしたことは一度起きると「こんなことはもう、こりごりだ」と思うのですが、不思議なほど繰り返されていきます。不本意なことも、「どうして自分ばかりが」と感じることもあったでしょうか。頑張っていらっしゃいましたね。

 

2023年の春から夏にかけて、ふっと「風がやむ」ような感覚があるでしょう。ぐらぐらと頼りなかった足元が、いつの間にかしっかりしたものに変わっていることに気付く、そんな感覚が訪れるのです。それは2024年11月に向けて、次第に確信に変わっていくでしょう。ここまで15年ほど変化の多い人生を送ってこられた方は、おそらくですが“クセ”のような感じで、あと何度かの「何もかもをなげうって、ゼロからやり直す」的なことをなさるかもしれません。ただ、そのやり方は感情や衝動に任せたものではなく、将来を見据えて「選び取る」ものであろうと思います。先程、「『何か正体のわからない、大きな力』に突き動かされるような感覚」と書きました。その力に鍛えられた結果、あなたは自分の力で、「自分はこういう人間である」「自分が真に求めていたのは、こうした未来である」と思える状態を、獲得したのだろうと思います。もしかすると、「いろいろあったけど、何とかかんとかやってきた自分」だから得られるものが、3月下旬から6月上旬にかけてちらほらと、見えてくるかもしれません。

環境と自分の土台を作る

さて、ずいぶんと壮大な話から入ったやぎ座の2023年上半期の運勢ですが、それはともかく現実問題として日々は続いていきます。もう少し短いスパンでも見ていきましょう。ベースとなるのは、5月中旬までの「原点回帰」「土台」がキーワードとなる運です。人間関係も仕事も、基本的に穏やかでしょう。自分のフィールドを大きく広げることよりも、「いつもの場所」を求めます。新しい人間関係よりも、身内と呼べるような仲間といたくなります。3月いっぱいまでは、「自分を鍛える・調整する」という気持ちも強く働くので、それも含めてクローズドな気分になりやすいかもしれません。

 

そうやって目に入るものを少し減らしてみると、知らず知らずのうちに自分の「原点」に関心が向かっていきます。または目の前の課題を解決するためには「原点回帰するしかない」という状態になるのかもしれません。たとえば仕事であれば、初めて今の仕事をした日のことを思い出してみる。夢であれば、初めて熱い思いに胸を焦がしたあの瞬間を思い出す。恋であれば、最初の胸の高鳴りを、隣にいるだけで幸せに思えた、息が詰まるほどの幸福感を思い出す。そんなところに、ヒントが見つかるでしょう。

 

「土台」も重要なキーワードです。基礎体力、基礎的な学力、仕事でいえばスキルや知識などがそれに当たるでしょうか。たゆまぬ継続力や折れない向上心も素敵ですが、基礎がフワフワしていたら何を積み上げても不安定なままです。2023年5月上旬までは特に基礎を確かなものにしやすい時期に入っているので、力を入れて取り組んでいかれるといいだろうと思います。

ちなみに「土台」は、人生でいえば「家族」や「住まい」に当たります。この時期、家族や住まいに関して行動を起こすことが増えるかもしれません。家族が増える、進学・転勤などで生活形態が変わる、引っ越しや大幅な模様替えを検討するなど、転機が自分や家族に訪れる人も多いことでしょう。特に1月から3月いっぱいは、運動をするのにいい環境を選ぶとか、空気がおいしい、生活のリズムが整うとか、そういったフィジカルな部分のケアを住まい選びに取り入れると、非常に良いのではないだろうかと思います。

学びの3年間。やぎ座の本領を発揮するとき

3月上旬から、学びの必要性を感じさせられることが急増します。「これは勉強しないとまずいな」「ずっと勉強しなくちゃと思ってきたけれど、そろそろだな」といった心境に陥る人はとても多いでしょう。たとえば海外との取引で語学のテコ入れが必要になったり、会議で「エッ、もしかして、このくらいのこと知らないの!?」と言われたり……と、人それぞれかとは思いますが、ここから3年ばかりはちょっとストイックに学びの時間を持つことになりそうです。

とはいえ、やぎ座は堅実さと行動力については申し分のない人々でもあります。さらに、やぎ座の人にこうした運をもたらす土星は、やぎ座と親和性の高い星です。決して「ヤバ! 勉強しなきゃ!」と焦って表面的な知識を得ようとしたり、イヤイヤ向き合ったり、といった雰囲気ではないでしょう。自分のなかに今、必要なものを見出し、目標を決めて叶えるためのプロセスを身に付ける。目的意識もやりがいも、しっかりと胸に抱いて前向きに取り組んでいかれるのだろうと思います。そして、必ず自信につなげていきます。

 

なお、この時期に取り組む学びというのは、基礎的な学びです。たとえば語学、資格取得、検定を受験する……といったことが当てはまるでしょう。中学や高校レベルの本からもう一度やり直す、マンガで歴史を学ぶといったことも良さそうです。学習アプリや書籍を上手に使って、日常に取り入れていきたいですね。

学生であれば、これまで以上に真剣に、実力につながる勉強ができる3年間です。きっと結果につながる勉強ができるはずですから、成長する自分を確信しつつ取り組んでいかれるとよろしいかと思います。大事なのは、時間をかけることです。インスタントな学びを目指してしまうと、この時期は学びのつらさのほうが先に立って、ストレスを抱えることになりやすいでしょう。じっくりと、時間をかけて取り組んでこそ、あなたの力が養われるのだと思っていらしてください。

コミュニケーションにおける「戦い方」を学ぶ

前述の学びの時期は、コミュニケーションにおける成長期でもあります。特に3月から5月は、コミュニケーションにおいて少し、考え込んでしまうようなこともあるかもしれません。この時期は何かと人と話すことが増え、場合によっては交渉や話し合いなど、対話によってベストな一致点を探していく機会を持つことになるでしょう。議論や交渉などでは「意見を戦わせる」など、衝突の気配も出ています。普段、人に振り回されることが多かったり、何かと流されて不本意な状況に追い込まれてばかりだったりした人は、この時期は戦い方を身に付けていけるかもしれません。ある意味チャンスだと思って、取り組んでいかれるといい時期になるはずです。

5月中旬以降は、恋愛運・仕事運ともに高まってきます。どこでどう高まっていくのかはそれぞれの項目で書きますが、そこでもコミュニケーション力というものは鍛えられていくでしょう。これまでよりも少し、話しかけることをためらったり、言葉の使い方を迷ったりすることも多くなるかもしれません。でも、そこで諦めずにそのときどきのベストを尽くして会話を試みる、それがコミュニケーション力も愛も手に入れることに、つながるだろうと思います。

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電子書籍『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した全体運に加えて「仕事運」「恋愛運」も掲載、月ごとの具体的なアドバイスもお読みいただけます。

また、電子書籍購入者のみの特典として、2023年上半期の重要日をお知らせいたします。

※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。

2023年上半期の運勢 目次(12星座分)へ

関連書籍

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ウェブや女性誌で大注目の占い師、真木あかり先生による、2023年上半期(1月〜6月)の星占いです。ウェブマガジン「幻冬舎plus」で公開されている全体運に加えて、本作品では「仕事運」「恋愛運」などカテゴリー別の占いもお楽しみいただけます。全体の流れに加えて月ごとの運気の動きも詳しく解説いたします。 購入者特典として、2023年上半期の流れがわかる「注目日カレンダー」もお楽しみいただけます。(完全版のみの特典です) ◆恋愛運・仕事運では月ごとの運勢の動きも徹底解説 ◆12星座別「今がつらいあなたへ」メッセージを収録(「おわりに」より) スマホやPCに入れていつでも持ち歩ける、心のお守り本です。

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