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人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年上半期 12星座別あなたの運勢』(12月9日発売)より、総合運をご紹介します。
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総合運

自分が生きたい毎日を、コツコツと作っていく。

唐突に何を言うんだと思われるかもしれませんが（そして人生というのは、だいたいにおいて唐突なことばかりです）、今のあなたは仕事について、どんなスタンスでいるでしょうか。学生さんなら「勉強」と読み替えていただいても大丈夫です。たとえば「もっと頑張って上に行きたい」と意欲を燃やしているのか、それとも「大変な思いをするならほどほどでいい」と思っているのか、といった具合です。良い・悪いはありませんし、どちらにもそれぞれに喜ばしい部分とそうでない部分があります。大事なのは、自分がその選択に納得できているかどうか、です。

 

こんなことを書いたのは、2022年後半あたりから、おとめ座の人々は仕事や勉強など、今の自分に課せられている「本分」を巡る運に2種類のブーストがかかっているためです。ルーティンワークとしての、日々を維持するための「作業」的な仕事や勉強に影響を与えているのは「試練と制限の星」と呼ばれる土星。これまで以上にプレッシャーが高まっているでしょうし、あなた自身も「しっかりやりたい」という気持ちがこれまで以上に高まっているはずです。一方、キャリアにおいては、今がまさに勝負のしどき。「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星が長期にわたってアツい（ときにアツすぎる）エールをくれる時期なので、目指す地位や仕事のために、全力で仕事に向き合う流れが生まれているのです。例年以上に忙しく、ハードに感じた人は多かったことでしょう。頑張っていらっしゃいましたね。こうした流れは、2023年3月まで続いていきます。

 

つまり、2023年春までは「今以上に頑張りたい」と思える人にとっては、キツさはあっても相応の手応えがある時期と言えるでしょう。頑張りたいときに心が折れるのは失敗したからではなく、チャンスがまるで見込めないからです。でも、この時期のあなたはチャンスがなくても「作ってもぎ取ってくる」くらいのパワーがありますし、自分を鍛えるような課題は日々降り掛かってきます。毎日が手応えだらけです。

一方で「ほどほどでいい」と思う人にとっては、仕事は増えるわプレッシャーは高まるわで、穏やかならぬ気持ちになることも多いでしょう。どちらのスタンスも、間違ってはいません。ただ、運の出方としては真逆の時期と感じられるわけですね。ここをおさえておくと、1月から3月の運をうまく使っていきやすいだろうと思います。

 

たとえば、手にしたいキャリアがある人は、3月いっぱいまではどんどん勝負をかけていく。そうすることでチャレンジしがいのある仕事が舞い込んできやすくなるでしょう。ここでは何はともあれ、結果ありきです。数字を上げるのはもちろんのこと、「役に立つ」「メリットがある」など、自分が評価されるであろう指標をありったけ出して、得意なところを狙っていくといいでしょう。人によっては、重要な役割を任され、力を尽くしている方もいらっしゃるでしょうか。その場合は、任せてくれた人の期待に応えることを第一とすると、いい結果につなげやすいだろうと思います。

 

一方、ほどほどでOKという人であれば、「やるべきこと」において「当たり前のことを、当たり前にやる」ということを日々、意識していくと良さそうです。おとめ座の人々であれば、そんなのは私に言われずとも当然なのかもしれませんね。その仕事の質と取り組む姿勢が周囲からの信頼を集め、「ほどほど」でありつつも進めやすい状況が実現するはずです。

 

人生は「全部思い通り」なんてチョロいものではありません。それは、私たちが経験しながら学んでいくから。人は自分が知っている範囲でしかものを考えることはできませんから、「全部思い通り」だと想像以上のミラクルも起こらない、すごくつまらない世界になってしまうんですよね。ただ、慌ただしい日々にふと立ち止まってしまうようなとき、あるいは「もっと」と手を伸ばしたいとき、こんなときに占いを使っていけたなら──人生というのはだいぶ、しのぎやすいものになるだろうと思います。今がうまくいっている人もそうでない人も、自分に合ったやり方で2023年上半期という時期をうまくやっていきたいですね。

誰とつながり、何を受け取るか

2023年5月中旬までは、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が「誰かが大事にしてきたものを受け継ぐ」ということにスポットライトを当てるときでもあります。たとえば、仕事や習い事で「秘伝の技」的なものを教えてもらえる人は多いでしょう。ちょっとしたアドバイスかもしれませんし、レシピやノウハウだったりする可能性もありそうです。

家業や家督を継いだり、その準備がスタートしたりする人もいるでしょう。「そろそろ」と思っている人は、年の早いうちに一度、見通しや方針を話し合ってみてはいかがでしょうか。継ぐということは、人の引退や老い、死を意識させるテーマでもあります。なかなか話しづらいという人も多いかと思いますが、5月中盤までの時期は本質から逃げることなく、じっくりと話し合うことができるはずです。

 

こうした時期は、人との関係が非常に濃くなります。なかには、どうしても主義主張が合わない、受け入れられないというケースも考えられますね。その場合は「受け継がない」と決めるのもひとつの選択です。たとえばハラスメントだらけの社風、人をもののように扱う考え方。「そうしたものは、自分の世代で終わりにしよう」と思えるならば、新しく「受け継ぐモノ」を自分の世代が作っていくということに、力が注がれるときです。そうした意味では、「誰とつながるか」もまた重要なファクターなのかもしれませんね。受け継ぐ時期ですが、すべてを受け継がなければいけない時期ではありません。相手もテーマもちゃんと選べますし、変えていけます。どんなテーマなら受け継ぎ、自分もまた次の世代に受け継いでいきたいと思うのか。無理か無理ではないかをジャッジするだけでなく、自分の価値観と向き合うこともまた大事なのだろうと思います。世の中が移り変わるスピードがどんどん速くなるこの時代、「ほんの数年前は許容されていた意見だけれど、今はもうまずいよね」と言われるようなことは、少なくありません。あなたにもいくつか、最近の世相を見ていて思い当たることがあるのではないでしょうか。自分や誰かを傷つけないように、損なわないように、前の世代に置いていくものも丁寧に選び取っていきましょうね。

「ここではないどこか」を、強く追い求める。

5月中旬、「幸運と拡大の星」である木星は居場所を移し、ぱっと視野が開けます。過去1年くらいがクローズドな場所や人間関係に目が向く時期だったのですが、ここから1年はあなたが望む限り、世界はどこまでも大きく広がっていくでしょう。3月までを覆っていた、「役に立つ」「メリットがある」といった指標に目が向けられる段階は、すでに去っています。どちらかというと、ここからは真逆のものにツキがあるのです。たとえば「何に役立つわけでもないけれど、すごく心惹かれる！」「やりたいから、やる！」といったテーマです。

 

「世界を広げる」というのは、具体的にはどんなことでしょうか。たとえば、海外など遠方への旅は良いテーマ。いつも過ごしている場所とは言語も常識も文化も違う「ここではないどこか」を心が欲し、そうした場所に身を置いて感じること、考えることがあなたの可能性を広げてくれます。

仕事でいえば、海外との取引が多い仕事をしている人は、この時期に仕事の幅を広げていきそうですね。今は特に関係がない人でも、業界に関連したテーマで海外の動向を探ったり、海外のドキュメンタリー番組から企画のヒントをつかんだりすることができそうです。

 

「世界を広げる」は、形のない分野でも同じことです。たとえば「学び」は、旅と並ぶこの時期のラッキーアクション。ここで言う学びとは、たとえば仕事に直結する語学や資格取得など、「すでに決まっていることを勉強して身に付ける」ものではありません。「未知のテーマについて考え、調べ、深めていく」タイプの学問です。何に役立つわけではないけれど、興味を抱いたジャンルをとことん学んでみる。それが、「脳内の地図を広げる」ことにつながっていくんですね。

 

人間関係でいえば、「自分とはまるで違うバックボーンを持つ人との接点を作る」という人もいそうです。人は自分が育った場所、所属している集団で見聞きしたことを「あたりまえ」と考えますが、実は自分がレアケースということも多いのはあなたもよくご存知でしょう。「××しないなんて……スゲェ！」「そういう発想はなかった……！」などと感じるなかで、固定概念がパァンと外れて楽しくなっていくのでしょう。もしかすると「信じられない！」「ハァ？　どういうこと！？」なんて反射的に応じてしまうようなことが、幸運のきっかけになったりするのかもしれませんね。同じカルチャーの人と一緒にいたときは味わえなかったものを、たくさん面白がっていきましょう。

 

実は、2023年3月から2026年2月にかけて、おとめ座の人は対人関係を少しだけ絞りたくなる時期に入ります。「制限と試練の星」と呼ばれる土星が対人関係を管轄する場所に巡ることで、ひとりで行動したほうが早いとか、楽だとか思ってしまうのです。その影響で、火星が対人関係を促す2023年3月末から5月中旬、木星が世界を拡大させる2023年5月中旬から2024年5月下旬あたりの時期はどうしても「もっと人間関係を広げていきたい」という思いと「いろいろな人とかかわると面倒だ」という気持ちがぶつかり合うようなことになるでしょう。エンジンとブレーキを同時にかけるようなもので、矛盾が生じるのです。

そのどちらもが「そのときどきの本当の気持ち」であり、善悪はありません。何が良くて何がいけないのか、なんてジャッジしなくて大丈夫。ただ、もしも「この問題は、自分の力だけではどうにもならない」と思うようなことがあれば、そのときこそ「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星を活かす時期なのかもしれません。土星は人間関係において責任を持つことを教えてくれるのですが、それだけではない関係づくりを促してくれるのが木星です。その活かし方は、ここまででご紹介してきましたね。世界を広げる、人とかかわることを無理のない範囲で、やってみる。それがこの時期のおとめ座が直面した問題を、希望によって解決していくことにつながるだろうと思います。

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※完全版（12星座分）のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。

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