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人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

総合運

自分の居場所はどこなのか？

5月上旬から、「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が後押しするかたちでキャリアや仕事における躍進期がスタートしたかに座。さっそく大きな仕事のオファーが来たり、自分のなかで「今後は、この分野で頑張ってみたい」という目標が見えてきたりしているのではないかと思います。今は仕事から離れて、子育てや介護、自分の体をいたわることなどを頑張っている人もいるでしょうか。将来を見越して勉強中、という方もおられるでしょうね。

おそらくこの下半期から2023年上半期にかけてのかに座の運勢は、どの媒体でも「仕事」という文字が躍っていることが多いはずです。「働いて、お金をもらう」という環境から少し離れている方からは「自分には幸運のチャンスがない時期なのでしょうか」とご質問をいただいたりするのですが、もちろんそんなことはありません。

端的にいえば「仕事」なのですが、もっと丁寧に言うならば「自分は社会において、こういう役割を担っていくのだ」という社会的な居場所を見つける時期、ということになります。これから一生、というほど重たいものではなく、「今の段階では」という条件つきでOKです。環境が変われば変わっていく、それでも2022年後半の自分はここに価値を置いて頑張っていくんだと思うことが、あなたの足場を確かなものにしてくれます。嬉しく楽しいときも、凹んで泣いてというときも、ちゃんと自分に戻って来られる。それは、どんな肩書よりも確かで、心を丈夫にすることであろうと思います。

 

こんなことを書いてしまうと「嫌だなあ」と思われるかもしれませんが、2022年下半期から2023年上半期にかけては、とても忙しくなります。仕事では大きなチャレンジが待ち受けていますし、PTAでも社会活動でも、なんらかの組織に所属している人は、少々責任の重い役割を引き受けることになります。子育てや介護については、命という責任をすでに背負っている、とても大事な役割ですね。具体的なことは仕事運のところに書きますが、この時期に頑張ったことは今後12年の「社会的な居場所」を確かなものにするために、びしっと効いてきます。経験はもちろんですが、肩書や信用といった、プライスレスなものを手にする人も多いのでしょう。

 

「一寸先は闇」という慣用句があります。ルー大柴さんに言わせると「一寸先はダーク」ですね……なんてことはどうでもいいのですが、「将来のことはわからない」ということを端的に表した言葉です。誰もがきっと、一寸先には闇ばかりでなく、光や幸運や、たくさんの嬉しいことが待ち受けていることだってあるとわかっているでしょう。それでも「闇」とまとめられているのは、「わからない」「見えない」ことへの恐れがよく表現されていると思います。私たちの未来は、いつも見えない。今後が読めない。激変する社会のなかで、翻弄されるしかないような気にもなってきます。それでもこの2022年後半のかに座の人は、みずからの努力によって暗い海でも目印となる灯台のようなものを、見つけていけるのだろうと思います。広い社会のなかでもし迷ってしまっても、自分はここを目指して帰ってくればいいのだと。社会における自分の居場所は、ここなのだと。

 

おそらくですが、7月末頃から「この道でいいのだろうか」と、ちょっとした迷いが生まれそうです。でも、それはあまり心配しなくて大丈夫です。学生時代のテストと同じです。最初から正解ばかりがズバズバわかるわけではありませんよね。「AとDは明らかにナシ。Bが怪しいがCも……いや引っ掛け問題か？」なんて、迷って迷って結局ハズすわけですが（ハズすんかい）、人生という正解のない課題においては、迷う時間も絶対に必要なんですね。もしも仕事やキャリア、今頑張っていることが「本当に、これをしていていいんだろうか」と思ったときは、正解がどこかにあると思わなくて大丈夫です。かに座の人々はどちらかというと、お手本がいくつかあったほうが安心してジャッジできるのですが、ここは勇気を持って「自分が正解と思えば正解」と思い切ることが大事です。そのうえで、この時期の迷いは迷うためにあるのではなく、「自分が何をすることが幸福なのか」を今一度、確認するために心に浮かんできているのだと、受け止めてみるといいだろうと思います。

心の奥底にあるものが、エネルギーに変わる

8月下旬あたりから、かに座の人は心の動きが非常に活発になってきます。目に見えない、手で触れられない「感情」、それも整理されたものではなくインスピレーションや直感といったかたちで現れてくるでしょう。奇しくもオフィシャルな場では、キャリアや仕事といった「現実」がゴリゴリと強調される時期。「理屈じゃ説明できないけどなんか腹が立つ」「こんなこと考えている場合じゃないけど、なんか心がついていかない」といった感情は、ただのワガママ、社会人として折り合いをつけるべきものと感じられるかもしれませんが、実はこの扱いにくい感情が、この時期のエネルギーの源泉になるかもしれません。嫉妬とか、コンプレックスとか、怒りとか、そういった暗い意識こそが、情熱につながっていくのです。

もしもこうした感情が心の奥底から湧き上がってきたならば「怒りを抱くのは良くない」「コンプレックスは克服するべきだ」といった、意思や理屈の問題として片付けないほうがいいです。気晴らしや発想の転換でどうにかできるフラストレーションとは、思わないほうがいいです。そんな、安易な自己啓発書みたいな発想は、この時期のあなたには必要ないからです。

じゃあ何をすればいいのか、というお話なのですが、嫉妬だのコンプレックスだの怒りだの、といったものは全部「なにくそ」と思ってみるといいです。なにくそ、自分のほうがうまくやってやる。なにくそ、コンプレックスを抱え続けてXX年の自分をナメんなよ。言葉はよくないかもしれませんが、こうしたドロドロとした感情こそが爆発的なエネルギーに変わっていくのが、2022年8月下旬から2023年3月下旬にかけての時期です。決して美しいばかりではない感情も多いと思いますが、そもそも美醜なんて個人の感覚に過ぎませんね。良いも悪いも、軽いも重いも。あなただけが使える無限の資源を、ぜひ「なにくそ」に変えていってみてはいかがでしょうか。あなたはもともと、感情というものに対して特別な観察眼を持った人。だからきっと、向き合うコツさえつかめば、ベストなかたちで使っていけるだろうと思います。

多忙な時期だからこそ、心を解放する時間を

ここまでをご覧になって想像はつくかと思いますが、2022年下半期から2023年上半期は、非常に多忙な時期です。「今は頑張りどきだから」「遊んでいる場合じゃないから」とばかりに仕事に全力投球したくなる人も多いだろうと思うのですが、できれば意識して「仕事から離れる時間」を持ったほうが、持ち前のパフォーマンスを発揮しやすいでしょう。この下半期でいえば、特に11月から12月下旬にかけては、仕事から敢えて離れる時間が視野を広げてくれたり、重要な思索ができたりするはずです。物理的に遠くに行くのもいい選択。仕事の深みも変わってくるはずですから、予定を調整してみるとよさそうです。

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※完全版（12星座分）のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。

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