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11月半ばに入り、シカゴでは雪が降り始めた。気温は昼間で1度から2度くらい。風が強いので、体感気温はマイナス5度くらいと言われている。

私は宮崎育ちでとにかく寒さに弱い。三年間だけ茨城県土浦市に住んでいたが、寒いのが辛すぎて、土浦以北には絶対住めないだろうと悟った。

ところが、今住んでいるシカゴは緯度でいうと函館と同じくらい。北東方向にミシガン湖があり、さえぎるものがないので強い風が吹く。「風の街」と呼ばれるゆえんだ。体感気温は函館よりももっと低いという。例年マイナス20度くらいまで下がり、酷い都市ではマイナス30度を下回ることもあるらしい。

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新川帆立『帆立の詫び状 てんやわんや編』

デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。ディズニーワールドで歓声をあげ、シュラスコに舌鼓を打ち、ナイアガラの滝で日本メーカーのマスカラの強度を再確認。さらに読みたい本も手に入れたいバッグも、沢山あって。締め切りを破っては遊び、遊んでは詫びる日日に編集者も思わず破顔の赤裸々エッセイ。

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帆立の詫び状

原稿をお待たせしている編集者各位に謝りながら、楽しい「原稿外」ライフをお届けしていこう!というのが本連載「帆立の詫び状」です。

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新川帆立

1991年2月生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業。弁護士。司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し、プロ雀士としても活動経験あり。作家を志したきっかけは16歳のころ夏目漱石の『吾輩は猫である』に感銘を受けたこと。2020年に「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「元彼の遺言状」でデビュー。

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