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27才のルワンダ滞在記

2021.09.14 更新 ツイート

ルワンダの人は、三度のメシより掃除が好き!? 大石祐助

ルワンダ人はきれい好き。

首都のキガリは、ゴミひとつ落ちてない街と形容されるほどです。

 

我が家の警備員、ウムラーザも例外ではなく、掃除が大好き。以前、掃除の仕事をしていたらしく、腕もたしかです。

 

 

彼女と出会ったのは、1年前。

ぼくが仕事から帰ると、毎日、家の前のタイルを磨きあげてくれるのです。しかも、水を使って、顔が映るくらいピカピカに。

頼んでもないのに掃除してくれるなんて、どんなに良い子なんだと感動したのを、いまでも覚えています。

我が家のタイル。水で汚れを洗い流しピカピカに

しかし、先輩隊員に聞くところ、本来、ぼくの住むエリアは水が出ないと言うのです。

いま水が使えているのは、貯水タンクに水が入っているからで、一時的なものらしいのです。

左上の黒いのが、貯水タンク

これは、まずい。知らなかった。水は節約しないといけない。

そこで、掃除はやめもらうことに決めました。タイルがキレイなのは嬉しいですが、すぐに汚れてしまうので。

今後は掃除をしなくていい旨を、警備員のウムラーザに伝えます。すると、彼女は、しぶしぶでしたが、納得してくれました。

 

ところが、翌日、仕事から帰ると、我が家のタイルは、トリプルアクセルを飛べと言わんばかりの輝きよう。

 

彼女にもう一度、「水がなくなるから、掃除はしなくていい」と伝えます。

 

「水はある」と彼女は答えます。

「いや、今はあるけど、なくなるからやめて」と返します。

 

しかし、彼女は「水はある」の一点張り。

何度、説明しても決着がつかなかったので、最終的にぼくがあきらめました。

タイルを磨く警備員のウムラーザ

当初は、本気で困りました。水のあるなしは、死活問題ですから。

しかし、いま思えば彼女は、なにか大切なことを教えてくれていた気がするのです。

 

今を生きろ。

 

未来のために、いまを我慢するな。一体いつまで我慢するつもりなのだ。

どうなるか分からない未来のことを心配しても、仕方ないじゃないか。

今を全力で生きようよ、と。

彼女は、そんなことを教えたかったのかもしれません。

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27才のルワンダ滞在記

海外協力隊として突如ルワンダに派遣された27才の、笑って泣けるリアルな奮闘記。

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大石祐助 JICA海外協力隊

2020年、JICA海外協力隊(青年海外協力隊)としてルワンダに派遣される。マーケティング隊員として地方の中小企業や起業家を支援。

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