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幻冬舎新書・これから出る本

2021.07.14 公開 ツイート

2021年7月28日発売の幻冬舎新書 幻冬舎編集部

幻冬舎新書の7月刊は5点、28日発売です。

「ひいき」の構造』島田裕巳

定価990円(本体900円+税)

許せない他人への贔屓。その一方で密かに願う自分への贔屓。寵愛、馴染、タニマチ、常連、自担、推し……と次々に変容する日本の「ひいき」。対象への並外れた愛情を表すこの現象は日本独自のものと言えるのか。学校や会社といった身の回りの人間関係から、アイドルほか芸能界、野球などのスポーツ界、芸術や文化の創造者、そして政治家の世界まで、なぜ人は人に過剰な愛を向けずにいられないのか。また、ひいきは人だけにとどまらず物にまで及ぶ。『「いき」の構造』(九鬼周造)、『「甘え」の構造』(土居健郎)に連なる画期的論考。

島田裕巳(しまだひろみ)
1953年東京都生まれ。宗教学者、文筆家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。主な著作に『日本の10大新宗教』『平成宗教20年史』『葬式は、要らない』『戒名は、自分で決める』『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』『靖国神社』『八紘一宇』『もう親を捨てるしかない』『葬式格差』『二十二社』(すべて幻冬舎新書)、『世界はこのままイスラーム化するのか』(中田考氏との共著、幻冬舎新書)等がある。

英国ユダヤ人の歴史』佐藤唯行

定価924円(本体840円+税)

キリスト教誕生以来、ヨーロッパ社会には「反ユダヤ主義」がはびこるが、ユダヤ人たちは迫害に屈せず、移り住んだ地でタフに生き抜いてきた。とくに英国における成功は目覚ましい。13世紀、エドワード1世はユダヤ人を国外追放するが、17世紀、クロムウェルが再入国を許可。以後、彼らはロイド・ジョージ、チャーチル、サッチャーほか有力政治家と深く結びつき、19世紀に銀行業を興したロスチャイルド家は、世界屈指の財閥に成長した。イギリス千年の盛衰に重大な役割を果たしたユダヤ人の足跡を読み解く。

佐藤唯行(さとうただゆき)
1955年、東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。獨協大学外国語学部教授。専門はユダヤ人史。著書に『英国ユダヤ人』(講談社選書メチエ)、『アメリカのユダヤ人迫害史』(集英社新書)、『アメリカ経済のユダヤ・パワー』『アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか』(ともにダイヤモンド社電子書籍)等がある。

歴史作家の城めぐり〈増補改訂版〉』伊東潤

定価1430円(本体1300円+税)

気鋭の歴史作家として人気を集める著者が、自身の作品の舞台となった関東甲信の47の名城の魅力を、余すところなく紹介。歴史作家ならではの視点で綴る各城の悲喜交々のエピソードはもちろん、北条早雲・武田信玄・真田昌幸・徳川家康などの英傑と各城との秘話逸話も読み応え十分。また、それぞれの城の攻防戦や縄張り(城の設計構想)などの情報も、イラストや写真を交えて臨場感豊かにわかりやすく解説。読めば必ず現地を訪れたくなる、もう一度行きたくなること請け合いの城郭ガイドの決定版!

伊東潤(いとうじゅん)
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞。著書に『茶聖』(幻冬舎)、『覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子』(潮出版社)などがある。
伊東潤公式サイト http://itojun.corkagency.com/
ツイッターアカウント @jun_ito_info

「うつ」の効用――生まれ直しの哲学』泉谷閑示

定価990円(本体900円+税)

うつは今や「誰でもなりうる病気」だ。しかし、治療は未だ投薬などの対症療法が中心で、休職や休学を繰り返すケースも多い。本書は、自分を再発の恐れのない治癒に導くには、「頭(理性)」よりも「心と身体」のシグナルを尊重することが大切と説く。つまり、「すべき」ではなく「したい」を優先するということだ。それによって、その人本来の姿を取り戻せるのだという。うつとは闘う相手ではなく、覚醒の契機にする友なのだ。生きづらさを感じるすべての人へ贈る、自分らしく生き直すための教科書。

泉谷閑示(いずみやかんじ)
1962年秋田県生まれ。精神科医、作曲家。東北大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部附属病院、(財)神経研究所附属晴和病院等に勤務したのち渡仏、パリ・エコールノルマル音楽院に留学。帰国後、新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、現在、精神療法専門の泉谷クリニック(東京・広尾)院長。著書に『「普通がいい」という病』『反教育論』『あなたの人生が変わる対話術』『本物の思考力を磨くための音楽学』などがある。

ギリシャ正教と聖山アトス』パウエル中西裕一

定価1056円(本体960円+税)

1054年、キリスト教は西方カトリック教会と東方(ギリシャ)正教会に分裂。その後カトリックは宗教改革を経てプロテスタントと袂を分かつが、正教はキリスト教の原点として、正統な信仰を守り続けている。ギリシャ北部にある正教の聖地アトスは、多くの修道院を擁し、現在も女人禁制の地。修道士たちは断食や節食により己の欲を律し、祈りにすべてを捧げてその地で生涯を終える。本書では日本人として初めてアトスで司祭となった著者が、聖地での暮らしを紹介しながら、欲望が肥大しきった現代にこそ輝きを放つ正教の教えを解説する。

パウエル中西裕一(ぱうえるなかにしゆういち)
日本ハリストス正教会東京復活大聖堂(ニコライ堂)司祭。2015~2021年上智大学大学院神学研究科講師(東方キリスト教学)。1950年東京生まれ。2016年まで日本大学教授(古代ギリシャ哲学)。2000年より毎年聖山アトスのメギスティス・ラヴラ修道院を訪れて、輔祭としての職務に就く。2012年よりラヴラ修道院付属のケリ(修道小屋)で、司祭として聖体礼儀を行う。

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