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南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.03.15 公開 ポスト

第2回

南極の夏は大忙し竪谷博

12月31日。除夜の鐘。1月1日。東オングル神社へ初詣。

 

おせち料理も堪能しました。

 

東京までは直線距離で約14000km!

 

1月4日。この日、ついに悲願が達成されました。「しらせ」が3年ぶりの接岸を果たしたのです。往路のラミング回数は2227回! ラミングというのは、艦をいったん200~300m後退させたのちに前進し、助走をつけて艦首を氷の上に乗り上げ、その重みで氷を割って進むという、体当たり航法です。

 

南緯69度00分23秒、東経39度37分05秒。ここに接岸す。

 

接岸と言っていますが、実は岸壁に着いたわけではありません。昭和基地のタンクと「しらせ」をパイプでつないで、燃料を直接送れる距離(基地から1km以内の沖)に到達することを「接岸」と呼びます。53次、54次では、基地周辺の厚い氷と雪のために、約20kmの沖合までしか接近できず、燃料や機材の不足が深刻な状況になっていました。

1月5日。深夜、氷が締まるのを待って、休む間もなく、雪上車による氷上輸送が開始されるのであった!

 

 

 

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南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

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竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

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