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結婚してもシェアハウス!

2018.12.28 公開 ツイート

シェアハウスで育つ子、1歳になる - リアルな1日を大公開 阿部珠恵

シェアハウスで子育てを始めて早1年。ただおかれた場所でばあばあ言うだけだった赤ちゃんが、最近は大きな声を発しながらあちこち歩くまでになりました。シェアハウスで子育てをする生活スタイルも落ち着いてきたので、その1日の様子を、シェアハウスベイビーの母・茂原奈央美がお伝えします。

(写真)
 

我が家の状況

都内で11人暮らし(夫婦2人、独身8人、夫婦の子ども1人)

父(夫)︰会社員(フルタイム勤務)

母(私)︰会社員(時短勤務)

息子︰1歳3ヶ月…家から徒歩10分の保育園

※夫婦で育児における役割分担は明確に決めておらず、できるときにできる方がしています。ちなみに夫のほうが家事力は高いのではと思うほど、なんでもできる男です。感謝

平日は、住人たちとほぼ会わない・・・

平日は保育園に通っており、またシェアハウスの同居人達も忙しく働いている人が多いので、朝ちらっと数人を見かけて、夜子どもが寝付いた後に、ぱらぱらと帰ってくる感じ。同居人と子どもが平日会う時間は、ほぼないです。

 

<平日のスケジュール>

 

同居人と子どもは平日会いませんが、たまに平日に起きた子どもの出来事をLINEで報告したり、写真や動画を送ったりすると「癒される」「すごい成長してる」という感想が帰ってきたりします。

 

寝かしつけが終わった21時以降はリビングに戻ります。寝室とリビングはフロアが違うため、同居人達から出産祝いでもらったベビーモニターで子どもの様子をチェック。

リビングでは、お酒を飲んでる同居人がいたり、ゲームをしてる同居人がいたりして、たわいもない話をします。たまに、夜中まで話し込んだりすることも。

 

その時に日中のLINEで報告した成長の感想を言ってもらったり、「今日、こんなことしてたんだよ~」と子どもの写真を見せたり、保育園の連絡帳を一緒に見たり。1~2時間くらいワイワイ話したり自分のご飯をゆっくり食べて、明日に備えて寝る、そんな日々です。

休日のシェアハウスは、まさにワンオペ救世主!

シェアハウスで子育てをしていてよかったなぁ、と痛感するのは休日の日です。まず朝ですが、7時くらいに子どもは元気に起き始める声が目覚ましになり、私たちも8時過ぎにはリビングに子どもを連れて出ていきます。何人かの住人が8-9時には起きて、自分の部屋からリビングに出てきます。

 

<休日のスケジュール>

 

子どもはリビングにあるおもちゃ箱からコアラのぬいぐるみ(これもシェアハウスの同居人にもらったおもちゃ)などで遊びだすのですが、住人がそんな子どもに声をかけてくれます。

 

住人「わー1週間ぶりに会えたー!」「また大きくなったんじゃない?」

子ども「あーーーー!!」

 

そのスキに、私は朝ごはんの準備をします。といっても、普段から冷凍している離乳食を解凍したりバナナを切ったりと10分くらいではありますが、たった10-分でも住人が子どもの相手をしてくれるだけで、準備はかなり順調に終わります。ナイス!ありがとう住人!

 

さらに朝ごはんをあげていると、同居人が「私がご飯食べさせたい!」と言って「なんか沢山食べるようになりましたね」と感想を言ってくれたり。

 

お腹もいっぱいになり、機嫌がよくなると、子どもはリビングを歩き回ったり、棚の扉をあけたりと縦横無尽に遊びだします。遅く起きる住人もこの頃にはぞろぞろ起きてきて、「歩くの上手になったねー!」「こんなことできるようになったの?」と代わる代わる構ってくれます。子ども好きのG君がたくさん遊んでくれていたりすると「ちょっとみててもらってもいい?」とお願いして、メイクをしたり自分の身の回りのことをすることもあります。

先日のお昼は「近くの中華料理屋いかないー?」と同居人に誘われ、何人かでぞろぞろお昼を食べに行きました。こういうときって、子どもが新しい場所が珍しくていろんなものを触ろうとするで、それを防いだりしながら自分もご飯を食べるのって、かなり大変ですよね。ただしばらくすると、先に食べ終わった同居人が「みてるよー!」と言って抱っこしてくれるので、私もゆっくりご飯が食べられたりします。

 

住人たちは独身ばかりで、自分が子育てをしたり、歳の遠い妹や弟を育てた経験がある人ではありません。でも普段から子育ての様子を横で見ているので、声をかけると親が助かるタイミングを、なんとなく理解してくれているのだと思います。

子どもだけに集中しない環境は、気晴らしにもなる

午後はリビングで子どもも一緒に寝たり、お出かけしたりしますが、このまえは同居人のお腹の上で子どもが寝ていました(笑)。そんな姿をみてるとじんわり幸せな気持ちになります。

夜は同居人がご飯を作ってくれて、みんなで一緒に食べることも。子どもがいるとなかなか自宅で食べれない揚げ物なんかも作ってくれて、ありがたい限り……。

 

住人たちの友人も我が家にやってきたりして、ワイワイご飯を食べることも多いのがシェアハウスの特徴です。普段は職場と保育園と家の往復で、話すことも子どものことばかりになりがちですが、こういう場では、最近話題になったマンガや映画の話だったり、いろんな情報が入ってくるので、それも刺激になるなあと感じています。

 

19時半頃、一足お先に子どもをお風呂に入れるためにリビングから退散します。

最近覚えた「バイバイ」をして、同居人達に「バイバーイ」と送り出してもらってお風呂に入り、そのまま寝かしつけをして、21時前くらいにリビングに戻り、住人同士が盛り上がっている輪の中にまた入っていきます。

 

平日でも休日でも、夫の帰りが遅かったりどうしても外せない飲み会があるなど人並みにワンオペの日もなくはありません。もちろん夫側も同様で、私がいない間に1人で子どもの面倒をみてくれる日もたくさんあります。そんな中でも、子どもと24時間二人きりという日は、出産以来一度もないかもしれません。

 

子どもを産む前後では「本当に大丈夫なのか」と多くの人に言われていましたが、実際住んでみると、夫婦側から見れば、かなり嬉しいことずくし。孤独とかけ離れた生活を送っています。

一つ心配なこととしては、わが子は全然夜泣きもひどくない子だったのですが、最近自我が芽生えてきたのか、おもむろに24時くらいに起きて1時間泣き続けたりと変化も出てきます。住人たちにこのあたり負担をかけることにならないかという心配などもありますが、様子をみていくしかないかもしれません。このあたりの話は、また半年後くらいに!

関連書籍

阿部珠恵、茂原奈央美『結婚してもシェアハウス! 〜普通の婚活は、もうやめた〜』

現在、男女10人(夫婦2組含む)シェアハウスで暮らしている、アラサー独女のアベタマエ。
シェアハウス生活を満喫しすぎて「もう結婚しなくてもいいのでは?」という持論をブログで展開したところ、Yahoo!ニュースのコメント欄で炎上。
なので、ネットで結婚相手を募集してみました。
条件は「結婚した後も、シェアハウスに一緒に住んでくれる人。そして子どもが産まれても、シェアハウスで一緒に育ててくれる人」。

炎上した記事のおかげで(個性的な)ムコ殿候補がざっくざく。
書類審査→グループディスカッション→1dayインターンシップを経て、ついに候補者から一人に絞る。
そこからシェアハウス6畳一間の同棲生活がスタート。
果たして、ネットで募集して数回しか会ったことのない男性と、結婚できるのか?!?!

幸せになりたいアラサー独女の、七転八倒の婚活記録。

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阿部珠恵

1985年、山口県下関市生まれ。東京都立大学人文学部社会学科卒業。 都心で働く楽しさを感じる一方で、地方出身者が都会で暮らす大変さを痛感し、会社の同期とシェアハウスを開始する。世の中の「暮らし方の常識」に疑問を抱き、都会でより楽しく生きるためのコミュニティの在り方を模索し始める。現在、家族が何組も住めて、一緒に子育てもできる、新しい形のシェアハウスを作るべく奮闘中。 著書に『シェアハウス わたしたちが他人と住む理由』(2012年、辰巳出版)。

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