

販売開始日:2022.03.04
※メールでお送りする電子チケットです。紙のチケットの送付はしておりません。
販売開始日:2022.03.04
「世界でもっとも演奏機会が多い」現代作曲家・藤倉大さんの意外で面白すぎる自伝『どうしてこうなっちゃったか』の刊行を記念して、3月16日(水)19:30~ オンライン配信でのトークイベントを開催します(藤倉さんはイギリスからのご出演です)。
対談のお相手は、藤倉さんの本の中でも、重要なところでたびたびご登場され、20年以上のおつきあいもある明治学院大学教授の岡部真一郎さん。
今回のイベントでは、藤倉さんが15歳で単身イギリスへ渡ってからの大冒険のエッセンスと、作曲の難儀さや面白さについてお話をうかがいます。演奏指導の貴重な動画も――。
そして世界に不穏な空気が流れる中、現代音楽の始まりについてのお話の一部を、藤倉さんの書籍から、ここで引用させていただきます。
音楽史の最大の悲劇は、第2次世界大戦だ。戦争中、ナチスはリヒャルト・ワーグナー(1813~1883年。ドイツの作曲家)の音楽をプロパガンダ映画や集会で流した。国民を洗脳するためにだ。ヒットラーは画家を志望したこともあったくらいなので、芸術全般に詳しかった。ひじょうに残念なことだが、芸術を国威の発揚に使い、その流れのまま、アウシュヴィッツの虐殺につながったわけだ。
当時、ワーグナーはもちろんすでに死んでいて存在しないが、彼が残したエッセイは反ユダヤ主義に貫かれていたので、ワーグナーもイノセント(無垢、無罪)な存在ではない。利用される素地はあったのだ。
それで、第2次世界大戦中に10代20代の青年期を過ごしたシュトックハウゼンやブーレーズなどが、「聴衆を音楽で洗脳しない音楽を作ろう」という前衛運動をはじめたといっても過言ではないだろう。「洗脳する」とは聴く人を無理に感動させるということでもあるので、そこで、心を動かすメロディの機能が問われたわけだ(と僕は思う)。それが、いわゆる戦後の現代音楽だと僕は理解している(ひじょうに簡略化して粗っぽく書いていると自覚している。実際はもっと複雑)。」
(藤倉大『どうしてこうなっちゃったか』p.266~267)
イベント当日も、いま音楽界でも起こっている様々なことにも、お話がおよぶかもしれません。ぜひご視聴ください。
<日時>
2022年3月16日(水) 19時30分~21時00分頃
<開催場所>
オンライン(Zoom)
<ご参加までの流れ>
※本イベントは終了いたしました。アーカイブ視聴のみとなります。
<アーカイブ配信について>
購入時に自動送付される「チケットメール」内にアーカイブ動画の視聴方法を記載していますのでご確認ください。
事前にイベントチケットをご購入の方には、3月17日(木)の12:00頃にメールにてアーカイブ動画の視聴方法をお送りしております。
3月31日(木)23時59分まで視聴可能です。
日々更新する
多彩な連載が読める!
専用アプリなしで
電子書籍が読める!
おトクなポイントが
貯まる・使える!
会員限定イベントに
参加できる!
プレゼント抽選に
応募できる!