

花田優一のブログが好きだ。あの浅すぎる「センスのよさ」がすばらしい。「お、と、な」というタイトルのもとに書かれた回では、「暇な大人たちに惑わされるな!!!!」と「少年たち」に呼びかけた。果たして、少年たちの何人がこのブログを読んでいるのだろう。雑誌記者とか、私とかじゃん、読者層。その前の「pierrot」には自作の画を載せてらっしゃる。この人の画、私は上手だと思っているのだけれど、妹によると「既視感がある」そう。
夜中に更新されるブログは酔っぱらってらっしゃるのでしょう。そう、信じたい。素面だとは思いたくない。そして、圧倒的な自撮りの数々。自己肯定感と自己愛の強さは素晴らしい。小室圭氏以来、私のレーダーにはじめて引っかかった大物である。
こういう貴重な人材を、世間はいじめすぎないほうがいい。だって、基本的にみんな彼のこと大好きじゃない? SNSの仕組みに卓越した知人は「SNSを長く見てもらうためにいくつもの研究がなされたけど、簡単よ。人は好きなものか嫌いなものしか見ないの」といっていた。好きでも嫌いでもいいのです。人の感情のひだに引っかかるのは、間違いなく一つの才能でしょう。
彼の浅さがいろんな意味で心地よいのには理由がある。とりわけ最近は「浅はかな理解」が深刻な攻撃を呼ぶ社会になっているからだ。
1. 海外で、“こんまりメソッドを批判してはならない理由”がすごいことになっていた
『人生がときめく片づけの魔法』を書いたこんまりさんは、Netflixで新しい番組をはじめたらしい。アメリカ人のお宅を訪れてお片づけを手伝う内容とのこと。大人気の反面、批判もある。英語を話さないこんまりさんについて「超大国アメリカが衰えた」と嘆いたアメリカ人作家バーバラ・エーレンライクさんのツィッターが批判された。
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