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2019.02.09 更新

作家・山川健一が小説家養成オンラインサロンを開講!100冊以上の著書執筆と20人以上の新人をデビューさせたノウハウを伝授幻冬舎plus編集部

作家の山川健一氏が「小説家養成講座」であるオンラインサロンを開講した。

山川氏は、デビュー以来、40年以上作品を発表し続け、のべ100冊以上の著書を持ち、これまで数十人の新人作家のデビューをサポートしてきた経歴を持つ異色の小説家だ。

また大学教授として東北芸術工科大学文芸学科の学科長、教授として8年間教鞭を執り、さらに出版社編集長としても数十人の小説家、エッセイストのデビューをプロデュースしてきた。

その山川氏が、作家、教授、編集者というこれまでのノウハウをすべてつぎ込み、小説家を養成しようという試みをスタートさせた。

このオンラインサロンは、会員制Facebookグループで毎週の講義配信、それに対する質疑応答などを行ったり、毎月出される課題の原稿に山川氏や編集者が赤字を入れたのちに講評を受けられるコースもある。

このオンラインサロンを主宰する山川氏に、その展望を聞いてみた。

なぜオンラインサロンを始めたのですか?

──オンラインサロンを始めた理由は?

2011年から8年間、東北芸術工科大学の文芸学科学科長をつとめました。学生達に小説の書き方を教えてきたわけです。これを1地方都市の大学ではなく、インターネット上で、しかもあらゆる年齢の人々を対象にやりたいと思ったのです。

8年間で10人以上、アンソロジーも入れると20人の学生が在学デビューしましたが、彼らはあまりにも若いので、人生経験というものが圧倒的に不足している。これは教えようがありませんからね。それに、4年という時間は短すぎます。かと言って、大学院に進学する経済的・時間的余裕のある学生は一握りですから。

インターネットに緊密に接続しないあらゆるものは衰退していっています。作家を養成することとインターネットは親和性が低いように見えますが、そんなことはない。オンラインサロンと、実際にぼくら教員陣があちこちに出向いて講義するスクーリングを組み合わせれば、最高の「大学院」を構築できるとぼくは思っています。Facebook上の会員限定グループに参加して、ぼくが用意した”蔵出しの”教材で学ぶことができます。東京や各地で開催される実地セミナーや、ほかの参加者との交流会、オフ会などのイベントにも参加してもらいます。大学のゼミの方式を採用しているわけです。

→オンラインサロンの詳細を見る(「『私』物語化計画」公式サイトへ)

 

──ここで教えるのは山川さん1人ではない?

このオンラインサロンにはプロの文芸編集者はもちろん、既に著名な作家達、ビジネスやコーチング、あるいはヒーリングなど各界のカリスマと言われる人達が多数参加してくれています。世界的な規模で活動している人もいます。最初、ぼくはそれでビビッた(笑)。

ぼくの数倍の初版部数の作家達を前に講義するわけかよ──って感じで。でも、まあ親しい友達でもありますから。

彼らはこのオンラインサロンでは学ぶ側でありながら、教えることに長けた人達でもある。将来的には入れ替わり立ち替わり教えてもらい、あるいはFacebook上やスクーリングやオフ会で、相互に学んでいければいいなと思っています。

大学教授を8年やって実感しましたが、教えるためには学ぶ側の10倍は勉強しなければならない。8年間の文芸学科で、いちばん勉強したのは学生ではなくぼくですよ(笑)。このオンラインサロンでも、それは続きます。

 

──これまで大学生を対象にしてきた授業よりレベルを高くするのですか?

そうです。年齢的にも実力的にもオンラインサロンの受講者の方がレベルが高いので。ただし、独学でやって来た人達が多いので、まず物語論とか小説の工学的構造とかを体系的に講義します。小説には工学的なロジックと、芸術に属するエモーションがあるのです。

1週間に1度、毎週金曜日に講義テキストを配信し、質疑応答はFacebook上で受け付けます。もちろん課題も出します。イメージとしては、文芸学科の学生が4年でやったことを半年に圧縮して教えます。後は実践です。

「私」物語化計画ってどういう意味?

──基礎コースと実践コースがあるわけですよね?

オンラインサロンを構成しているのは、基礎コースと実践コースの2つです。

  • 基礎コース:「私」という物語を探す旅
  • 実践コース:作家へのロードマップ

基礎コースの方は、「別に小説なんか書きたいとは思っていない」という人でもOKです。小説には一定の構造があり、それを解き明かしたのがナラトロジー(物語論)です。従来のナラトロジーはさすがに古くて実践には向かないので、ぼくがそいつを手直しして現代小説にも適用できるように書き換えました。

このナラトロジーを身につけると、小説はもちろん映画もゲームも、今までよりも深くその本質をとらえることができ、より楽しめるようになります。

もちろんこの理論を知らなくても、物語を楽しむことはできるし、小説も書けるかもしれない。ただそれはルールを知らずに前に進むようなもので、長く書いていくことはできないのです。

自由な表現に見えて、小説も音楽も絵画も一定の構造を持っています。それが理解できないと途方もない遠回りをすることになるのです。

 

基礎コースでは、いわばヤマケン版ナラトロジーをベースに物語、小説、映画、ゲームなどの基本構造を学んでいただきます。すべての物語は何かが「欠落」していることを前提に始まり、主人公は嫌々旅立つ。物語とは主人公の少年や少女が大人になる過程を描くもので、子供は皆嫌々大人になるのです。冒頭の「欠落」が大きければ大きいほど物語のスケールは大きくなります。そういうことを、小説なんて書かないけど、という皆さんにも学んでもらいます。

 

8年間若い人達に小説の書き方を講義する中で、じつは、深い謎に包まれた最大の物語とは「私」なのではないかとぼくは気がついたのです。

「私」ほど不可解な、しかし重要な存在はない。ナラトロジー(物語論)と呼ばれるロジックが解き明かす最大の謎とは「私」なんですよね。

ナラトロジーによって「私」を対象化すること。それが、「私」物語化計画という名前が意味するものです。

 

これが達成できれば、非常に有効なセルフヒーリングになるはずです。さらに、映画や小説といった作品を立体的に深く理解できるようになります。物語には人を癒す力があるのだとぼくは思っています。何か衝撃的な出来事があった時、人はそれを「物語化」することで理解しようとします。そこに癒しの感覚が生じる。すべての人々にとって、それが作家への第一歩なんだと思います。

「実践コース」の目的は?

──実践コースの目的とは何ですか?

基礎コースの方は、卒業しないでいい大学院です。ぼくの講義は会員の皆さんとの関係、時代との関係性の中から生まれるものなので、「これでお終い」ということはないのです。つまりネタが尽きるということはない。ぼくらは生きている限り、呼吸している限り、学ぶのです。

そして実践コースの方は、プロの作家としてデビューすることを最大の目的とします。半年が1クールの短期決戦です。いわば上級者コースで、参加者には6カ月を1クールとして、課題を出す。たとえば「絶対に告白してはいけない相手に告白するシーンを400W×10枚で書きなさい」とか「1シーンで二重のストーリーが流れている多層的な世界を書きなさい」というような課題です。

そして、6カ月ごとに「卒業制作」とも言うべき小説を書いてもらう。原則的に100枚以上の小説として、さまざまな新人賞の最終候補にのこるレベルを目標とします。

あるいは特定のジャンルの作品であれば、出版社に持ち込めるレベルを目指します。これは検討しているところですが、この「卒業制作」は、新人賞への応募原稿でもOKにしようかと考えています。

実践コースでは、ぼく1人ではなく、複数のプロの文芸編集者が分担して赤入れします。作家としての方向性の相談にも乗ります。もちろん、可能な限りぼくも赤入れします。期間中に2度、規定文字量以上の作品を提出していただき、ぼくとプロの編集者が赤字を入れ、講評を受けることができます。出版社への持ち込みはもちろん、各種文学賞や新人賞を狙うことも念頭に置いた講義をおこないます。

 

ぼくはフランクな男ですが、原稿が目の前にあると厳しいです。大学の研究室では、男子を含めた何人もの学生が泣きましたから。いや、この頃は男子の方が泣きやすのかもしれませんが。泣いている学生にぼくは言うのです。

「泣くな。怒るな。これは俺が言ってるんじゃない。ほら、俺の後ろに文学の女神が立っているだろう? 彼女が言ってるんだからさ」

すると学生は、

「そんな人見えません!」と言ってまた怒る(笑)。

 

怒鳴ったり叱ったりするわけではありません。ただ、小説を書こうとする人達はみんな真剣で、ぼくに原稿を手渡すその指が震えていたりしますから。このオンラインサロンでも、文学の女神の声を翻訳しながら、厳しくやるつもりです。

ここで山川さんの紹介を

──しかし、小説家でありストーンズと言えばヤマケンと言われ、大学教授から今回のオンラインサロンと、多彩ですよね?

途中だけど、簡単に自己紹介してもいいですか?  時々、大学教授のあの人は同姓同名の別人ですよね、とか言われるので。

ぼくは23歳の時に第20回『群像』新人賞優秀作を「鏡の中のガラスの船」で受賞して作家デビューしました。100冊以上の本を刊行して、40周年記念として幻冬舎から「山川健一デジタル全集 Jacks」もリリースされました。これで、ぼくの本のほぼ全てが電子書籍で読めることになったわけです。iPhoneとMacintoshに自著のほとんどが入っていてどこでも読める。検索もできる。これはぼくの夢のひとつだったので達成感がありました。編集者や大学教授としての経歴も、思えば長くなりました。

 

──編集者もやった?

サイバーエージェントと幻冬舎の子会社のアメーバブックスで8年に渡り編集長を務め、多くの新人のデビューをサポートしました。この時代は藤田晋社長のお世話になりITベンチャー企業について多くの事柄を学びました。

東北芸術工科大学の文芸学科では、教授、学科長を8年やり、300人以上の学生達に小説の構造や執筆スキルを指導しながら在学デビューをサポートしました。同時に京都造形芸術大学出版局「藝術学舎」の編集長として多くの本の出版に携わっています。

こうした活動を通じて、これまでに数十人の新人デビューを実現して来たことになります。

「私」物語化計画は、こうしたぼくの作家サイドと編集者やサイドの両方、さらに大学での指導の経験の全てをつぎ込み、さらにプロの文芸編集者達と力を合わせて立ち上げる「自分探しの旅」「プロの作家としてデビューする」ことを目的としたオンラインサロンなんですよね。新人作家をより多く世に出していく、これはぼくにしかできないライフワークだと思っています。

▼ 山川健一デジタル全集 Jacks
→Kindle版の詳細を見る
→Apple Books版の詳細を見る

 

さきほど実践コースの方は上級者コースだと言いましたが、プロの作家達が参加してくれているのは、基礎コースの方が多いです。だから、どちらか基礎でどちらが上級者ってことはないかもしれないですね。

ビートルズに、ジョン・レノンが歌う「COME TOGETHR」という曲があります。あの歌詞が表現する哲学はすごい。

「俺はお前を知っている、お前も俺を知っている。俺に言えるたったひとつのことは、自由になろうぜってことさ。一緒に行こうぜ!俺を超えて行け」

これがロックの哲学だよね。「私」物語化計画を始めた今のぼくもそんな気分です。

 

──おっ、やっとヤマケンらしい言葉が(笑)。

1+1が2だとつまらないんだよね。小説ってものは、そういう算数を超えています。そして、作家達はみんな孤独です。作家を目指して原稿を書いている人達も孤独です。絶海の孤島みたいなものですから。仕事している作家達は、仕事しているスポーツ選手やミュージシャンや営業マンと比べると、超絶カッコ悪いです。原稿を書いている姿は、人様に見せられたものではない。

何が言いたいかと言うと、バンドマンと同じように文学にも「場」が必要だということです。「私」物語化計画がそんな「場」になり、多くの人々の関係性の中で1+1が3にも4にもなっていけばいい。そうやってぼくなんか超えて行ってほしい。ということをぼくはロックンロールから学んだわけですが、それを文学にフィードバックしたのが「私」物語化計画です。

みなさん、是非とも参加してください。

→オンラインサロンの詳細を見る(「『私』物語化計画」公式サイトへ)

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