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ハイスペック女子のため息

2018.07.23 更新

文科省の裏口入学はなぜ許せないのか?山口真由

EvgeniiAnd/iStock

 文部科学省の局長が受託収賄容疑で逮捕されたニュースが世間を賑わせた。なんでも息子を東京医科大学に合格させる見返りに、大学が補助金を受け取れるように助言したという。このニュースでは、裏口入学けしからんという論調になっているけど、裏口大学のなにがいけないのかを考えてみたい。

 悪いことと疑われているのが2点。1点目は、合格基準に達しなかった佐野太容疑者の息子の点数を水増しした疑惑。2点目は、東京医大が「私立大学研究ブランディング事業」に選定されて、国から補助金をもらえるようにアドバイスした疑惑(私大としての特色を出してブランド化することを目的とする補助金だって)。

 2点目についてはやや曖昧だ。まず、ブランディング事業の選考は、有識者からなる外部委員会が行い、当時官房長という役職にあった佐野容疑者が、直接どうこうできる立場ではなかったという。ただ、1点目については、大学側が協力しており、仮に点数の水増しがあったならばすぐわかってしまうだろう。なお、東京医大の申請書は独創的だったのだから、佐野容疑者の助言にかかわらず、選考を通ってたはずという証言もあるが、これは受託収賄罪の成否とはあまり関係ないでしょうね。「ブランディング事業の選考、よろしくお願いします」「はい、わかりました。じゃあ、見返りは息子の合格で」と約束して、裏口入学させてしまえば、もう受託収賄罪である。

 

不正入学っていっしょくたにしてはいけない

 今回の事件は、1点目と2点目の不正が証明されてはじめて犯罪となる。逆に言えば、もし入試の点数が水増しされても、それだけでは犯罪とならない。東京医大についていえば、過去の「裏口入学リスト」なるものまで出回り、裏口入学それ自体許すまじみたいな風潮になっているけれど……。

「不正入学」もいくつかに分類できる。

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