先日、 “奇跡”を知った。今まで信じられなかった、ひとつの奇跡。

 もしかしたら、わたし以外の人は当然のようにこの奇跡を受け止めてきたのかもしれない。けれど、わたしは小心者で心配性、おまけに傷つくことをひどく恐れる疑り深い性格なので、自分の目で本当に見たことか、心から実感できる出来事に遭遇しない限り、起こること(特にロマンチックにまつわること)を信じることができない。

 これまで、「もしかしたら一生を共にできるかもしれない」と淡く予感して付き合った人と半年程度でうまくいかなくなってしまったり、「結婚しよう」と思っていたのに長く付き合ってダメになってしまったりしても、「相手の~~が悪かった」「相性が悪かった」など自分以外の場所に原因を見つけることができなかった。だいたいにおいて、いつでもわたしに原因があると思っていたし、誰と付き合ったって結局は自分次第なのだ、と思っていた。

 それは決して闇雲に“わたしだけが悪いの…”という被害者意識というわけではなく、相手や相性に原因を見つけるよりも“確か”で“コントロールできるもの”だし、付き合いが続くかどうかは、相性の問題ではなく、覚悟の問題なのだ…と思った方が現実的かつ合理的だと思っていたのだろう。

 だから、(多少の相性はあれど)どんな人と付き合ったってわたしが変わらなければ同じ、と、思っていた。

 これまでは。

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