こんにちは、忘れらんねえよをやっている柴田といいます。バンドの運命が新しい方向に動き出した去年末ぐらいから、文章で書きたい、言いたいことがなんだかたくさん出てきたので、それをこの場所をお借りして書いてきたいなあと思っています。あっ、タイトル『おしぼりを巻き寿司のイメージで食った』にはなんの意味もないです。意味なさ過ぎて逆になんか意味ありげな雰囲気を漂わせてる感じがカッケーなあと思って。モテっかなと思って。てへっ。おっぱい触らせてください!

 中学生の頃、僕は二軍でした。ゴリッゴリの。

 小学生の頃はイケてました。僕が通っていた市立の小学校は、当時社会現象になっていた「ドーナツ化現象」のあおりを受けて(詳しくはWikiで)、1学年15人程度、全校生徒100人未満のなかなかの小規模校でした。だからだったんですね、僕はクラスの中で勉強もできるし足もなかなか速い、ハイスペック男子になれてたんです。今では信じられないですが、女子にも多少はモテてた(と言っても学年に女子4人しかいなかったけど笑)。なんか調子こいて好きだった斉藤さんにハナクソ付けてたりしました。死ねばいいですね!

 で、中学に上がったんですけど、速攻でその化けの皮ははがされました。その中学はまったくもって普通の人数、1学年120人ぐらいのところだったんです。僕、ぜんぜん足速くありませんでした。僕、ぜんぜんギャグも面白くありませんでした。あと何より、僕、ぜんぜん不良になれなかった。
 入学から1ヵ月もたたないうちに、厳然たるスクールカーストが形成され、僕はまごうことなく、二軍として生きていくことになりました。

 これ、本当につらかった。二軍の自分がイヤでイヤで仕方なかった。小学校の頃の相棒だったとおる君が、同じクラスの一軍の不良になったのもきつかった。とおる君と廊下ですれ違う時、怯えながら作り笑いして「よ、よう」と挨拶するのもみじめだった。一軍のやつらが授業中大声でギャグを言って、それをみんなが笑って、当時好きだった子も笑って、先生まで笑って、自分も無理して笑って、そんなのどうしようもなく最悪だった。僕は毎晩、風呂でがしゃめしゃに髪洗いながら(シャンプーはメリット)、どうすれば一軍に入れるんだろうって、狂ったように考えていました。結局その夢は叶わなくて、でもそのおかげでギターと出会うことになるのですが。

 あの頃のことで、いまだに忘れられないシーンがあります。
 ある日の昼休み、僕ら二軍男子は教室の隅のほうに集まり、大好きなTVゲームの話(スーパーファミコン『伝説のオウガバトル』の話、超懐かしい&超名作)を楽しくしてたんです。陰気に、にへらにへら笑いながら。教室に一軍のやつらは誰もいませんでした。どうせどっかにタバコ吸いにいったりカツアゲしにいったり「だりー」とか言いにいってたんでしょう。
 そんな平和な教室に突然、「みんな、いる!?」って隣のクラスの一軍の山崎がバーンと扉を開けて入ってきたんです。二軍の僕ら、びっくり。そして僕は、その「みんな」に痛みを感じていました。俺は「みんな」にカウントされてないんだなって思って。でも、一軍のやつらにそんな気持ちを知られるわけにはいかない。僕はつとめて明るく、「ああ、とおる君たち?いないよ!」って無理して声を張って答えました。そしたら山崎がこう言ったんです。

「なんだ、二軍のやつらしかいねーのかよ」

 俺やっぱいまだにこの言葉忘れらんねえわ!!!おい山崎!!今だったら言えっぞ、てめえ、ぶっ、ぶっ、ぶっ…うあああああああ!!!!!!!!

 来週もこの話続きます。毎週水曜更新、よろしくお願いします。

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