「クレーム集中病院で、若い女性医師が“モンスター・ペイシェント”に狙われた!?」
デビュー作『サイレント・ブレス』が各紙誌で好評を博した南杏子さんの待望の第2作『ディア・ペイシェント』。冒頭部分の試し読みをお送りします。


第一章 午前外来

 高台へと続く道を一気に上り切った。少し息が切れ立ち止まる。
 道脇のヒマワリがほとんど花弁を失い、下を向いていた。夏の盛りを過ぎた九月の半ばだ。
 坂の上には、医療法人社団医新(いしん)会・佐々井(ささい)記念病院があった。七階建ての病棟は最新の医療をアピールするかのように光沢を帯びた外壁に覆われている。道行く人に、あらゆる治療が可能だと錯覚を抱かせるには十分な外観だった。
振り返ると、眼下には住宅街が果てしなく広がっていた。
 この坂の下、川崎市矢上(やがみ)区に住む人たちが今日も病院に押し寄せてくるのだ。区内に二十万人、市内全体では百五十万人、そして神奈川県内には……。

 そう思うだけで、真野千晶(まのちあき)は動悸がしてきた。
 千晶は約半年前に、佐々井記念病院の常勤内科医になった。
 ここはいわゆる市中病院と呼ばれる民間の総合病院だ。ベッド数百五十の中規模医療施設で、地域医療を支える。
 診療だけでなく研究や教育も比重が大きい大学病院に対して、市中病院は診療が主な機能になる。医学部を卒業して以来、三十五歳の誕生日を迎えるまで大学病院で勤務を続けていた千晶にとっては、戸惑いが多かった。
 大学病院と市中病院では、その機能以上に、何かが明らかに違う。その一番の違いを、いままで千晶はうまく説明できなかった。
 大学病院に所属するかたわら、いくつもの市中病院で夜間や週末にスポット勤務をこなしていたときには、うっすらと感じてはいても、言葉にできなかった。
 けれど、いまなら分かる。

「万里(まり)です。きょうはお姉ちゃんに大事な話があるんだけど。お父さん、診療所の仕事を年内に辞めるって決めたから。山梨(こっち)に戻って来てくれるかどうか、今月中にちゃんと返事をください――」
 昨晩遅くにタクシーで武蔵小杉のマンションへ戻ると、ソファーに置いた電話機の小さい光が点滅していた。実家の妹からだった。一分一秒を争う用件でなければ、携帯にはかけないでほしいと言ってあった。
 少し改まった妹の声が、とがめるような口調だったことが思い起こされる。年内といえば、あと三か月と二十日しかない。

 千晶はフッフッフッと小さな呼吸を繰り返した。気持ちを落ち着かせるために。
 佐々井記念病院の駐車場を抜ける。パーキングロットには、すでに何台もの車が駐められていた。足取りは重い。午前七時半を少し回っていた。

 正面玄関の前に立つ。大きなガラスの自動扉が開いた。目の前に楕円形の案内カウンターがあり、キャビンアテンダントのような制服に身を包んだ事務局職員たちがほほ笑む。天井は、見上げなければ目に入らないほど高い。クリスタルの天窓を通してやわらかい光が降り注ぐ。カラフルな案内板、落ち着いた色の絵画、木目調のカウンター……。まるで高級ホテルか老舗デパートのような雰囲気だ。待合室にはピンク色の長椅子が並ぶ。
千晶は、患者の視線が自分に向けられるのを感じた。すでに、二十人以上はいると思われる患者が目の前で順番を待っている。にこやかな笑みを浮かべる職員たちと対照的に、彼らの多くは一様に無表情で、中には露骨に顔をゆがませている者もいる。
 それは、体の不調や病気からもたらされたものだけではない。自分よりも医師の登院が遅いことに対する不満の表明だ。

 そうなのだ。
 これまで千晶が勤務した大学病院では気づかなかったが、佐々井記念病院でほとんどの時間を患者と向き合うようになって知ったこと――それは、患者たちの不満だった。
 妹が残した昨晩の留守録(メッセージ)が再び思い出された。
「――そっちの病院で、モンスターみたいな患者を毎日相手にして燃え尽きる前に、早く診療所を継いでよ。やせ我慢もほどほどにして。お姉ちゃんだけの体じゃないんだからね。じゃあ返事、待ってるから」

 千晶は、視線を足元に落としながら足早に待合室を走り抜ける。午前九時の外来診療開始までは、まだ一時間半近くもあった。
佐々井記念病院は一階が外来診察室で、二階に検査室と医局がある。三階はフロア全体が手術室、四階から六階までは入院病棟、七階は院内ホールという造りになっている。
コンビニとスターバックスの脇を通り、自動販売機コーナーの陰にある扉を開けた。職員専用の裏階段があるのだ。
 職員は、基本的には裏階段を使う。エレベーターは患者や見舞客のものとされているから。何よりも患者の利益を優先するというという「患者様プライオリティー」を唱える新事務長の方針は、病院のすみずみにまで行き渡っている。
確かに体の不自由な患者が申し訳なさそうに乗り込んでくるのに、元気なスタッフがエレベーターを占領している様はみっともない。けれど当直明けで、めまいやふらつきがあるときは体にはこたえる。

 二段飛びで二階に上がり、千晶は医局の手前にあるロッカールームで白衣に着替えた。
医局に入ると、千晶の机の上には新しい医学雑誌や学会費の請求書が届いていた。その下には、保険の書類依頼が数枚、カルテとともに積み重ねられている。特に急ぎの用がないのを確かめ、千晶は部屋を出た。まずは病棟へ行き、受け持ちの入院患者二十人をすべて回診するためだ。

 ナースステーションから、唱和する声が響いてきた。いつもの朝のミーティング風景だ。
「かしこまりました」
「承知しました」
「ありがとうございました」
「申し訳ございません」
「ただいま参ります」
 看護師や介護士が輪になり、壁に貼られた「言葉遣い標準」を読み上げている。
 この病院に着任して初めて見たときはぎょっとした。しかし、毎日聞いているうちに、すっかり慣れた。けれど違和感はかすかに残る。それが何から来るのかはよく分からないけれど。
「ウイ・スキー、ウイ・スキー、ウイ・スキー、ウイ・スキー、ウイ・スキー……」
「笑顔トレーニング」が始まった。何度となく、ゆっくり「ウイ・スキー」と発音し、メンバー全員の目尻や口元が自然な笑みを作り出していることを互いに確認している。
 昨晩は、目が冴えてなかなか寝つけなかった。深夜にワインを多めに飲んでしまった千晶は、アルコール臭のする単語の復唱に軽い吐き気を覚える。

 ミーティングが終わると、通常業務の開始が宣言された。
「真野先生の患者様は皆さん、落ち着いていましたよ」
 当直の看護師から申し送りを受けた師長が千晶に報告してくれる。
 千晶が帰宅してから今朝までの間に、担当患者には大きな変化はなかったようだ。少し安堵しつつ、ナースステーションから病棟へ向かう。

「具合はいかがですか?」
 千晶は患者の部屋を回診し、ひとりひとり様子を尋ねる。
「呼吸は楽になりましたか?」「お腹の張りは取れましたか?」「痛みはいかがですか?」「つらいところはありませんか?」など、声かけは患者の容態に応じて進めていく。

 患者にとって、入院中に自分の病気が回復していくのは、至極当たり前のプロセスだ。医学の進歩と健康情報の流布を背景に、病院での治療と生活に対する期待値は驚くほど高くなっている。
 そして、調子が悪くない患者ほど病気以外のことを口にする。
「食事がまずい」
 入院患者の不満は、これが一番多かった。
「隣のベッドのいびきがうるさくて眠れない」「天井の電気を消してほしい」「エアコンが利いていない」「エアコンが利きすぎている」などといった不平が続き、千晶のメモ帳はすぐにいっぱいになる。

 病状の面では、受け持ちの入院患者二十人が全員、安定しているのを確認した。何人かの患者からは、「ありがとう」や「おかげさまで」という言葉もあった。
 千晶の気持ちは少し晴れてくる。妹の万里が留守番電話に吹き込んだ辛辣な言葉が、千晶の毎日を言い当てているとは限らない。やせ我慢などではないはずだ。

 裏階段をすばやく下りる。三階から二階へさしかかったところで、小さく折られた紙が落ちているのを見つけた。
 広げると、A4サイズのカルテ用紙で、心臓血管の図解だ。上部には、「言」「宅」「言」と読める大きな文字が横に並ぶ。図解の周囲には、びっしりと細かい書き込みがあった。患者の病状に関する説明用のメモだろうか。字はひどく乱れており、心臓の「心」は一筆書きのようになっている。
 それ以上、吟味する時間はなかった。千晶は紙を折ってポケットに入れる。

「真野先生、今日も多いですよ」
 一階の外来診察室に駆け込んだところで、看護師に声をかけられた。同情の目をしている。ワゴン式の書架に並べられた受診患者のカルテを確認した。千晶に振り分けられた予約だけで、三十七人分のカルテがある。さらに予約なしの患者も加わる。
内科の診療ブースは全部で五つある。今朝使われているのは三ブースのみ。千晶の他に二人の内科医が外来患者を診る。千晶は消化器が専門だが、大きな病院ではないため専門以外の患者も回ってくる。

 この日午前中の外来患者は、百五十人になる見通しだった。つまり内科医ひとりあたり五十人を診ることになる。
午前中の外来診察は九時から十二時までの三時間しかない。単純計算で三時間を五十で割ると、ひとり当たり三分半強だ。すべての患者の診療をその時間内で終えられるはずもなく、結局、正午までに受診患者をすべてこなせることはめったにない。今日も午後二時までに終了できればいい方だろう。

 ひどい言い方だが、外来患者には上中下、いやS・M・Lがあるという。この病院に来て教えられたことだ。
 Sとは、「スムーズ」のS。要領よく病状を伝えてくれて、こちらの説明もすぐに理解してくれる患者だ。
 Mは、「まだるっこしい」のM。手がかかり、病状説明の手際が良いとは言えず、世話の焼ける患者だ。たとえば、いつ熱が出たかとか、どんな薬を飲んでいるかとか、聞かれて当然なことを、いちいち首をひねったり、答えられなかったりする。また、処方した薬をきちんと飲まなかったり、勝手に中止したりするのもこのタイプに入る。それでも悪気はないはず――と千晶は思う。
 問題はLだ。Lとは「Low pressure」のL。雨や風をもたらす低気圧の意味だ。来院した瞬間から災厄を振りまく台風そのものといったタイプの患者もいれば、知らぬ間に急速な発達をとげて、気づいたときには手に負えないほどに成長するケースもある。最初から「何かあれば訴えてやる」と身構えている患者もこのタイプだ。

 初めてS・M・Lの分類を聞かされたときは、患者を侮辱していると感じた。けれど、この半年間を経てそう考えたくもなる医師の気持ちも分かってきた。
 医療訴訟の件数は、全国で年間約千件にのぼる。すべてのケースは患者と家族らによって提起されたものだ。裁判には長い時間がかかり、毎年何千人もの医師たちが診療の場を離れて被告席に座らされる。S・M・Lは、その計りしれないリスクを警戒した医師たちによって作られた分類なのだ。

 千晶は静かに目を閉じた。今朝も、もう引き返すことはできない。
「――じゃあ、外来始めるね。ちょっとフライング気味だけど」
 少しでも早く外来をスタートさせれば、診察時間を長くとることができる。診察開始の三分前だったが、千晶は患者を呼び入れた。

「調子はいかがですか?」
「先生、今日は悪いのよお」
 最初の患者は、六十八歳の浅沼知恵子(あさぬまちえこ)だった。高血圧と高コレステロール血症のため、桃井記念病院に通院中だ。現在は降圧剤と、スタチンと呼ばれるコレステロール値を下げる薬、それに便秘薬を処方されていた。
調子が悪いと言って始まるのは、毎度のこと。話を聞き出すのに時間はかかるが、かわいらしいものだ。例の分類で言えば、「Mの上」といったところか。

「どんなふうに悪いんですか?」
 知恵子は、待っていましたというように両手を差し出した。
「ほら、指がむくんでる」
 千晶は知恵子の手を取って診察に入った。圧痕(あっこん)は付かず、皮下組織に異常な水分がたまっているような所見はない。
 目の下の皮膚を少し下げて結膜の色をチェックし、口の中も観察した。喉にある甲状腺を触診しても問題は見つからない。
 続いて触診に映る。
「では、胸の音を聞かせていただきますね」
 胸に聴診器を当てる力を加減しながら、チェストピースを移動させる。千晶の持っている膜型聴診器は、チェストピースをそっと当たると低音成分が、ぴったり押し付けると高音成分がそれぞれ聞き取りやすくなる。
 エンジニアが精密機械を点検する際、特に目を向ける部分が決まっているように、心雑音でも、チェックすべき部位が四か所ある。それは肋骨と肋骨のくぼみで、上から順に番号が振られてマッピングされ、第二肋間胸骨右縁、第二肋間胸骨左縁、第四肋間胸骨左縁という名前がついている。四か所目は、心尖部と呼ばれる左乳頭のあたりだ。四か所のどこで異常音が聞こえるかにより、病気の種類が異なる。だが、知恵子の胸の音は問題なかった。

 肺の聴診に移る。
「何回か深呼吸を繰り返してください」
肺を上から下へ――上肺野、中肺野、下肺野の別を意識しながら左右交互に聞いてゆく。胸側が終われば背側も。肺の場所や、吸気と呼気のどちらのタイミングで雑音が聞こえるかによって、やはり疑われる病気が違ってくる。ただ、これも問題ない。
 知恵子に横になってもらい、腹部の診察を行う。まずはそっとチェストピースを当て、臍(へそ)の周辺を何か所か移動させた。腸の動きを示す蠕動(ぜんどう)音が正常か、どこか閉塞しているような狭窄(きょうさく)音がないか、あるいは動きが乏しくはないかに注意を傾ける。

 今度は腹の触診だ。痛みの有無をチェックする。問題なし。背後から腎臓の部分を軽く叩いて痛みの有無を確認したが、ここも異常は見つからない。さらに頸骨の上を押しても、浮腫を示す異常所見はなかった。

 こうした一連の診察動作の最中に千晶は、もうひとつ別の感覚を研ぎ澄ましていた。
 それは、気配だ。
 病人には特有の気配がある。風邪や皮膚病など、見た目や症状が分かりやすい疾患では感じるまでもない。だが、心不全、肝疾患、腎臓病、癌といった外からは分かりにくい病気でも、ふっと気配を覚えるときがあるのだ。

 目の前の知恵子には、診察所見はもちろん、何の気配も得られなかった。
「胸やお腹にも異常はありませんし、心配なさそうです。少し様子をみましょう。ところで、塩分をとりすぎていませんか?」
 知恵子の血圧だけは気になった。このところ少しずつ上がってきている。
「あなた、疑ってるの? ちゃんと減塩醬油にしてますよ」
 患者が突然、不快そうな顔になる。毎回尋ねられて、うんざりしているのだろう。だが、確かめない訳にはいかない。
「お蕎麦のつゆは、どうされてますか?」
「もちろん蕎麦湯で薄めて、薄味で飲んでるわよ」
 知恵子は、得意そうに小鼻を膨らませた。
「いくら薄めても、全部飲んでしまえばたくさん摂ったのと同じことですね」
「どういう意味?」
 知恵子が目を大きく広げた。時計を見た。もう三分経っている。そろそろ締めにかからなければ、三分半で終われない。
「トータルの塩分摂取量を下げてほしいのです。味噌汁やラーメンのスープ、ひと月でいいですから控えてみませんか」
「ラーメンの汁はやめるけど、味噌汁も? 味噌って発酵食品で、体にいいってテレビで言ってたわよ?」
 千晶に対する疑念がヒートアップしつつある。ここは引き下がることにした。
「では、お味噌汁の方は、できる限りということにしましょう。血圧の薬は続けてくださいね。また一か月後に……」

 カルテを閉じようとしたとき、知恵子が改まった声を出した。
「たまには血液検査をしてくださいませんか?」
「検査したばかりです。特に異常はなかったですよ」
 患者は、きょとんとした表情になった。
「いつ血液検査したかしら?」
「先々週、ほら、こちらのデータをお見せして、同じものを持って帰ってもらいましたが」
「あらいやだ、忘れてた」

 患者に退室を促すタイミングだ。「では、お大事に」と言いかけたところで、知恵子が目の前に両手を突き出した。
「そうだ先生。この頃、指にむくみがあるんですけれど……」
初めと同じ主訴が繰り返された。短期記憶障害か。千晶は認知症を疑った。
「ええと、浅沼さんはおいくつでしたっけ?」
「歳は……たくさん! 嫌なことは、忘れることにしてるから」
 知恵子は含み笑いをしつつ目をそらした。時間がオーバーするが仕方ない、本格的に認知症の検査をしなくては。千晶は、デスクの引き出しから認知症の検査シート「長谷川式簡易知能評価スケール」を取り出した。

「浅沼さん、これは検査ですから、頑張って答えてくださいね。今日は平成何年か、覚えていますか?」
 三分半での診察終了は絶望的だ。他の患者で時間を短縮できればいいけれど。
「平成? 平成十……」
 平成二十年代に入ってから、九年が過ぎている。
「では、何月何日か、分かります?」
「今朝は忙しくて、ニュースを見る暇がなかったから……」
 言い繕う言葉はすぐに出てくる。これも認知症でよく見られる症状、取り繕い現象だ。
「ここは、どういうところか分かりますか?」
患者は急に険しい表情になった。
「分かってますよ! 先生は認知症を疑ってるみたいですけど、ありえません。今朝だって、ちゃんと家から車を運転してこれたし。メルセデスですよ、メルセデス。なのに、こんな失礼な先生とは思いませんでした。もう、結構です」
知恵子は、顔を真っ赤にして立ち上がった。千晶は、検査シートに「拒否のため中止」と記入しつつ、声をかけた。
「次の受診では、ご家族もいっしょに来てもらえませんか?」
「マー君を巻き込まないで! 感受性が強い子なんだから。あの子には、あの子の生活があるの!」

 カルテの「家族関係」の欄を見ると、結婚していない四十歳の息子と二人暮らしだった。
 知恵子の認知症が進めば、いずれ息子の生活はおびやかされ、どこか医療機関にかからざるをえなくなるだろう。できれば、その前に家族とコンタクトを取れればいいのだが。
 それにしても知恵子の最初の印象は「Mの上」、そんなに悪い人ではなかった。認知症のせいだろうか。あるいは、自分がもっと別の言い方をすればよかったのか。
 知恵子がものすごい勢いで閉めたドアは、まだ小さく震えていた。
 それをぼんやり見ながら、実家の診療所の診察所ならドアが壊れていただろうなどと考える。いや、落ち込んでいる暇はなかった。毎朝、最初の患者は、まだ一日の始まりに過ぎないのだから。

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