ミュールマキ教会からヘルシンキにもどり、トラムに乗り換え、ハカニエミ・マーケットホールへ。地元の人々が利用する庶民的なマーケットで、一階が食品、二階が生活雑貨。マリメッコのショップもあるので一応チェックしに、という感じ。

 ここのマリメッコでも、やはり日本人の女の子たちが大勢買い物に来ていた。ポーチがセールになっていたのでお土産用に大人買いする。

 再びトラムに乗り、今度はシナモンロールを食べに行く。前回のひとり旅のときに、おいしくて感激したカフェである。

 コーヒーと共にシナモンロールを注文。食べる。あっ、と思う。前回は店のオープンと同時に入店したから、シナモンロールができたてだったのだ。しまった、せっかくなら、またそうすればよかった。ふわふわ、ぬくぬくだったから大きなシナモンロールもペロリといけたけれど、今回は半分でギブアップ。

 店を後にし、海が見えるカイヴォブイスト公園へ。公園というか、もう森である。海を見渡せる岩場があり、海風に吹かれながらしばらく景色を楽しむ。もっとゆっくりしていたかったのだが尿意をもよおし、カフェでもないかと探すものの土地勘もなく、限界ギリギリでトラムに飛び乗り街中にもどった。

 ヘルシンキ大聖堂の真ん前にある老舗のカフェ・エンゲルでようやく一息。

 隣のテーブルのカップルが、なにやらおいしそうなものを食べていた。見た目はカリっと揚げたハンバーグ風。ふたりの会話から、どうやら野菜料理のようである。赤っぽいので人参かもしれない。食べてみたい気持ちがパンパンにふくれあがる。が、しかし、さっきのシナモンロールでおなかはいっぱい。明日の夜ご飯は、絶対に、ここで同じものを食べよう! と店を出た。

 朝早くからホテルを飛び出し、一日中、ほぼ歩きっぱなし。足にも腰にも疲れが出ているのに、太陽が沈まないせいでしつこく観光してしまう。カフェ・エンゲルを出たあとも、アカデミア書店に寄り、デパート・ストックマンの地下の巨大な食品売り場に寄り、隅々まで見て回った。もう、本当にくたくた。夜の10時過ぎ、カンピショッピングセンター前の広場を横切ってホテルに戻るときなどは、亀くらいゆっくりになっていた。再びフィンランドに来られるとしたなら、今度はもっとのんびりした旅にしたいなぁと思いつつ、明日は明日で、午前中からアアルトのアトリエ見学に出かける予定なんだよなぁとホテルへ戻る。

 夕飯はストックマンで買ったお総菜。量り売りなので、少しずついろんなものが食べられる。チキンとヤングコーンのカレー、ライス、ガーリックポテトグラタン、ロールキャベツ。これで千円くらい。どれもおいしく、ロールキャベツは、売り場のお姉さんのおすすめ。中にお米が入っていてもちもちしていた。

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