東京近郊の低い山をちまちまと歩いています。
 同行者は主に、友人の通称カッパ。
 彼女は、山と料理と温泉とリサーチと地図を好み、体力は私と同等、独身、という、山仲間としての完璧なスペックを備えています。婚活だ見合いだと騒いでいたときはちっとも痩せなかったのに、「このままの体重では膝に負担がかかり山に登れなくなる」と言われたとたん、するすると痩せてきました。人生の優先順位が明確になってきたようです。

 11月、紅葉にはまだちと早い、うららかな平日。リュックをしょって向かったのは、標高446mの八王子城山。日本百名城にも指定されている、八王子城の城跡がある山です。城があったということは、眺めが良さそう。敵を見つけやすいですものね。

 スタートは、バス停「川原宿大橋」から民家を抜けたところにあるお寺「心源院」から。

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山田マチ『ひとり暮しの手帖』

これは、ひとり暮しの山田の手帖です。

実家をはなれて、およそ20年。
これまでも、きっとこれからも、ひとり暮し。
ここには、ひとり暮しのいろいろなことを書きつけます。
このなかのどれかひとつくらいは、あなたの心に届くかもしれない。
いや、ぜんぜん届かないかもしれない。
そんなふうな、
これは、ひとり暮しの山田の手帖です。