写真:istock/grafxart8888

会社の名前はなく、個人の名前、つまり「自分」で仕事をする風潮が強くなるばかり。この逆らえない流れのなかで、まさにこのことを実践してきたはあちゅうさんが、本日12月20日に発売される単行本『「自分」を仕事にする生き方』でその具体的方法を明かしました。
本書より「2 好きなことをお金に換える方法」をお届けします。
(全体の
目次

周囲の評価よりも自分の幸せを優先させる

日本では、大学3年生になるといっせいに就職活動が始まります。それはつまり、社会人になるということは会社に入ることだと、世間的には思われているからです。

でも、これからは働く=会社に入ることでなくてもいいと思います。私はもともと会社員なので、会社が嫌いなわけでも、みんながみんなフリーランスで働けばいいという考えの持ち主でもありません。

ただ、働き方の選択肢は「会社員になること」だけではなく、いろいろあっていいと思うんです。選択の自由が社会にあることが大事だと思っています。

ちょっと前に、友人の紹介でAV男優の方に会いました。高校を卒業し、さまざまな職業を渡り歩いた後、AV男優になって13年だそうです。ただの友人同士のご飯会で、インタビューでもなんでもないのに、私が彼の経歴に興味を持っていると知ると言葉をありったけ尽くして、丁寧に自分の職歴を話してくれました。

趣味もないし彼女もいないという彼に、今一番楽しいことを聞くと「セックスです」と返ってきて、逆につらいことを聞くと「最近、仕事で好みでない女性が相手の時に体が反応せずに迷惑をかけた」とこれまた即答。

楽しいこともつらいことも、すぐに仕事の話で返してくれる彼は、すごく幸せな仕事人だと思いました。

彼のお仕事を立派な仕事だと考えない人も世の中にはいるかもしれません。でも、仕事として成立することはすべて誰かに感謝されるから成り立っているんです。そういう意味で、すべての仕事は尊いと私は思っています。

もちろん、人をおどしたり詐欺のような犯罪行為は仕事とは言えないと思いますが、そうでない限り、仕事はそれを求めている人がいるから成り立つものです。

そして、仕事が「自分も相手も幸せになる手段」であれば、肩書きや働き方が誰かにとってかっこいいものである必要なんてないんです。誰かにとって必要とされる場所があるならそれ自体がもうかっこいいことですから。だから、無理に立派な仕事をしなくちゃなんて思わなくていいんです。

立派の基準は人それぞれです。誰かの基準に合わせて自分を変えると、だんだんと自分の幸せの基準がわからなくなります。

それよりも、自分が幸せかどうかを優先させてください。立派な会社に入ろうとか、高いお給料をもらおうとか、いわゆる世間体を考え始めると、話が複雑になります。

そして、誰かを幸せにするために、まずは自分の幸せを大事にしてください。それは、どんな仕事をする上でも大事な基本です。日本人の性格上、相手の幸せを、自分の幸せ以上に優先させるのを美徳とする人もいるかもしれないけれど、実は逆で自分が幸せでなければ、相手は幸せにできません。

もちろん、仕事にまつわるすべてのことが幸せなことばかりだとは思わないけれど、少なくとも幸せな瞬間はないといけないと思うんです。苦労が報われるような濃い幸せの時間があれば、人は自分以上の力を出せて、前に進めますから。

もしも幸せが感じられなくなったら、他人の目は気にせずに、自分の心を守ることを優先させてもいいと思うのです。

そして、時には逃げることも、長く健やかに働くためには必要だと思うのです。

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続きは、『「自分」を仕事にする生き方』をご覧ください。
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