今年最大、というか、自分自身最大のサッカードラマは、ここでした。12月2日に迎えたJ1最終節、鹿島アントラーズはアウェーでジュビロ磐田に勝てば優勝。川崎フロンターレは勝つしかなく、引き分ければその瞬間にアントラーズが優勝。唯一、残された道はアントラーズが引き分けもしくは負け、フロンターレは勝つという選択肢のみでした。そんなプレッシャーのかかる状況であるにもかかわらず、フロンターレは試合開始直後に先制点、最終的に5-0で大宮アルディージャに圧勝。フロンターレの試合終了直後に、試合の終わったアントラーズは無念の引き分け。大逆転での初タイトル、J1優勝となりました。

まさか、こんなことが起こるとは。

それが、その瞬間の素直な感情でした。と同時に中村憲剛の涙に、自分自身の涙を止めることはできませんでした。ここまで悔しい思いを何度も重ねてきたフロンターレ、そしてフロンターレサポーター。先日のルヴァン杯決勝に敗れた後にも、いつかこういう日が来て欲しいと願ってはいましたが、それがまさか、こんなに早く来るとは。ただ、こんなに早くと言っても21年。ボクは初めてフロンターレに移籍し、チームが発足した1997年頃のことを思い出していました。
今ではフロンターレと言えば、「ああ、サッカーの」と言って頂けますが、当時は川崎フロンターレというチーム名を、川崎市民でさえ知りませんでした。試合は毎試合ガラガラで満員なんて夢のまた夢。チームが発足して3年目の1999年J2で、当時は1万人大作戦と銘打って観客が初めて1万人を超えました。もちろんその頃も、等々力が満員となることなど夢のような時代。しかし、最終節のこの日の観客は25904人の超満員でした。
中村憲剛が試合後に語ったように、我々が見たかった風景は、最終節に等々力で満員のサポーターの前で一緒に優勝を味わうこと。それが叶った瞬間は本当にそれが信じられなかったし、本当に優勝したのかと、必死になってこの状況を確認しました。そして、どう考えてもフロンターレの優勝だと確認できてやっと、うれしいという感情に浸ることができました。
フロンターレサポーターの皆さん、本当におめでとうございます。皆さんがいたからフロンターレは優勝できました。この優勝はフロンターレを愛する全てひとによって成し遂げられた優勝です。本当におめでとうございます。そして本当にありがとうございます。
 

今回はまず京都から、二つの柿。柿は子供の頃からよく食べていたので大好きです。

母校、同志社大学サッカー部は後期全勝で2部優勝。来期は再び1部での挑戦です。
 

その帰り、京都駅で京都タワーを見上げたら赤く染まっていました。ちょうど、この瞬間は浦和レッズがアジアチャンピオンズリーグで優勝を決めた直後だったんです。
 

那須大亮、柏木陽介、梅崎司の3選手とは仲良くさせて頂いてます。本当におめでとうございます!!
 

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