ロザン菅さんの『身の丈にあった勉強法』を発売前に読んで「感想文を送ろう」企画!絶賛、こちらでご紹介させていただいています!
教師を目指していたというS.Yさん。
まじめに「教育」の視点から、「身の丈にあった勉強法」が、いかに今の時代の指針になるかを、語ってくださってます!

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 【 S. Y 】さんから届いた感想文

 身の丈、つまり自分の個性を理解して、それにあった考えを身につけること、そしてそれに基く行動を実践することは、意外に難しいことなのだと思いました。

 一時期、私は教師を目指していたことがあり(今でも、かもしれません)、教育におけるいわゆる身の丈にあった勉強を「させる」側としての課程を積んでいました。

 昨今は知育重視、偏差値重視の受験教育が批判され、いじめや不登校などといった学校問題が増加し、教育現場は本来の機能を見失っていると懸念されています。その現状の中で教育者に求められていることは、激しく変動する社会に対応できる能力の育成です。子どもたちに対する、それぞれの個性、新しい学力観、そして社会的自立を重視した教育が課題とされています。

 しかし、それらを実際に遂行するには簡単にはいきません。ひとクラスの子どもの数が三十~四十人だとして、教師がひとりで個人の能力にあった授業を完璧にできるでしょうか。

 試験の点数や将来の進路で学校のレベルやクラスを分けることはできますが、ひとりひとりの個性にあった授業を画一化するには、個性というものはあまりにも多様で、かつ他人には理解しづらいものなのですから。

 菅さんは本著で、「身の丈にあっていない高校、大学に入ると、成績が伸びなくなる」とおっしゃっていました。それは決して無理をしてレベルが高い方にへ行くな、反対に楽をして低い方へ行け、というような一方的な見解からではなく、将来的に見て自分にとってプラスになる道を選べ、とのことでした。

 この考え方は学校の進路や勉強だけでなく、就職先や人付き合いにも同じことがいえます。自分が持っている「箱」に何を入れていこうか、長い目でゆっくり考えてみたくなりました。この章だけでも切り取って紹介したいほど、私が一番印象に残ったページです。

「学校の勉強をして意味あるの?」ほとんどのひとたちが子どもの頃に疑問に持ったことでしょう。私自身も、かつて同じことを言って勉強をしたくないだけの言い訳にしていました。

 しかし、何をもって学校の勉強と定義するのか。これはひとそれぞれ違う考え方を持っています。教科書の中身が全てだ、と某かしこさんのような言い方をするひとがいれば、人間同士の社会性を身につけるためだ、と言うひともいます。将来の夢を見つけるためだ、と言うひと、より良い学校へ進学し、より良い企業へ就職するためだ、と言うひとも。

 菅さんは「頑張っている姿」を見ているから高学歴のひとの味方をしたくなる、とおっしゃっていました。

 つまりはその通りだと私は思います。努力するということを身につけるために、ひとは学校へ行って各々が定義する勉強をするのではないでしょうか。学生から大人になった後でも、これとは一生付き合っていかなければなりません。努力する、だと少し大袈裟に聞こえてしまうのだとしたら、頑張る、ちょっとだけやる気を出してみる、と言い換えてもいいです。

 日常の中でつまづいてしまうことがあったり、落ち込んでしまうときがあります。そんなときに、これまで努力してきた自分を思い出して立ち直ることができたり、そっと見守ってくれていたひとが現れ、頑張ってるな、無理するなよ、と助けになってくれるかもしれません。

 しかし、決してがむしゃらになって勉強しろと言うわけではありません。

 努力はするに越したことはないと、毎日の様に日本のどこかで誰かが声を張り上げていますが、言うことは簡単でも実例を述べるには対象が限定されます。私は体育の成績が壊滅的に悪く、学生時代にスポーツ選手の方々の講演を聴講する機会もあったのですが、スポーツが苦手だったけど得意になった等の体験談は全く耳に残りませんでした。彼らと私とでは身の丈があわなかった、ということです。

 身の丈は個人によって違うものです。故に、自分の能力を把握し、それに見合った勉強の機会を自ら選択することが大切です。それに伴う努力をしていけば、それが最も納得できる道なのですから、自然と自分に自信が持てるはずです。

 現在、兵庫県の教育委員会では、「生きる力」と称する教育観に重きを置いています。自ら学び、主体的に判断し、行動し、より良く問題を解決する資質や能力・・・言い換えれば、自らのものの味方、行動に自信や確信を持ち、伸びようとする向上心のことです。

 身の丈にあった勉強法と、生きる力、このふたつを並べてみると、どちらも似たことを意味している様に感じます。教育委員会が堅苦しく難しい言葉で提言していることを、菅さんは面白く、分かりやすく著して下さいました。

 なかなか器用に、要領よく生きていくことは難しいのかもしれませんが、それこそ他人と比べたりはせずに、私は私の身の丈を考えて。ゆっくりでもいいので進んでいこうと思います。

 理論的に、前向きになれる本でした。ありがとうございました。

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菅広文『身の丈にあった勉強法』

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