自律神経の名医・小林弘幸教授の新刊『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』から、心身に与えるスクワットの効果をお教えします。また、本書には、「朝晩5回から」の簡単で何歳からでもできる「ゆるスクワット」の6週間プログラムも掲載。


その2 若々しくなる

 ミトコンドリアという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
 ミトコンドリアは、人体を構成する全細胞の中にある小器官のひとつで、体を動かすエネルギーであるATP(人間が生きていくために使える唯一のエネルギー)を作っている、とても大事なものです。

 ミトコンドリアの量が不足すると、エネルギーの供給量が不充分になり、体全体の機能が衰えます。つまり、老化が進みます。老化が進むメカニズムはこうです。

 ミトコンドリアの量が減る
 ↓
 体が利用できるエネルギー量が減る
 ↓
 呼吸や体温調節など、命に関わることにエネルギーが優先して使われる
 ↓
 それ以外の部分(脳や内臓)の働きが衰える
 ↓
 老化が進む(疲れやすくなったり、肌が荒れたりする)

 ミトコンドリアは、年齢とともに減少します。
 老化を防ぎ、若々しい体を保つためには、ミトコンドリアを増やすことが大切です。そして実は、ミトコンドリアは増やすことが可能です。

 方法は主に2つ。

(1) 時々寒さや空腹を感じて、細胞がエネルギーを作るのをサボらないようにする
(2) 筋肉細胞を増やす

 そう、やはりこれもスクワットを行うことで対応が可能なのです。さらに、スクワットであるべきポイントがひとつ。実は、ミトコンドリアは自律神経のバランスが崩れていると傷ついてしまい、働きが衰えます。ですから、筋肉細胞を増やすとしても、ハードな運動はNG。ゆっくり呼吸をして、自律神経を整えながら行えるスクワットこそが最適なのです。

 

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小林弘幸『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』

自律神経の名医が断言! スクワットは簡単かつ最強の健康法。足腰を鍛えるだけでなく、心身の老化を防ぐ「スクワット6週間プログラム」つき。

誰もがスクワットの方法は知っていて、運動に取り入れている人も多いはず。本書では、自律神経の名医が、なぜスクワットが健康にいいのか、医学的見地から解説した上で、「簡単で正しいスクワット」の方法をお教えします。