これぞ台湾の真髄！　＜ぶらり買い食い＞天国【リバイバル掲載】｜ツレヅレハナコの香港・台湾食いだおれ記｜ツレヅレハナコ

国内外で美味しいものを食べまくっているツレヅレハナコさん。食い意地全開のアジア食べ歩きレポートです。GW真っ只中ということで今まさに香港、台湾にいる！という方はもちろん、旅行気分が高まっている方にもオススメです。

台湾に行くと「小吃（シャオチー）」という言葉をよく聞きます。
「小」は「軽い」、「吃」は「食べる」という意味で、
食事の合間にちょこちょこと軽めのおやつを食べるのが台湾式。

甘いものだけでなく、飲み物だったり、しょっぱいものだったり…
街を歩けば買い食いにぴったりのものが、ほどよい量で売っているんですよねー。
今回は、「歩きながらつまめる小吃」をご紹介します！
（トップ写真は、市場で売ってた桃まん。悔しいほどかわゆいな）

(1)　熱々をほおばりたい！　焼き饅頭「水煎包」

前を通りかかったら買わずにいられないのが、
焼きたて熱々の焼き饅頭「水煎包」。
台湾ならどこの町にもあるものですが、たいてい店頭で焼かれているんですよね。

嘉義の路地裏にあったこの店では、職人さんたちの動きが見事！
うっとり見とれてしまいました…
この「くるりんぱっ！」と餡を包む動き、絶対おいしいよなあ。

割ってみると、キャベツなどの野菜がたっぷり！
野菜の甘みが出たジューシーな具がみっちみちに詰まっています。
水を加えて蒸し焼きにすることで、生地はふっくらむっちり…
外側のカリカリ焼き目とのコントラストがたまらんわー。
うーん、さすがの粉もの文化。
しかも1個40円くらいってすばらしすぎるよなあ。

(2) 「現場で揚げたて」行列のフライドスペアリブ

嘉義の街をぶらぶら歩いていたら、行列のできる店舗を発見！
しかも並んでいるのが、全員男性なんですけど……なんじゃこりゃ。

覗いてみると「呉記」「現炸排骨酥」と看板に書いてある。
店頭では大鍋でじゃんじゃん何かが揚げられており、
腹ペコ男子たちの視線も熱い……！
（現炸＝「現場で揚げたて」的な意味らしい）

聞いたところによると、いま大人気のフライドスペアリブ店らしく、
開店してすぐに行列ができるのだそう。もちろん買うでしょ！

量り売りで好みの量をいただけます。
甘辛ジューシーで確かにうまーい！　
並んでいる間にひらめいて、コンビニにビールを買いに行った我々、
かなり冴えてたな……。

(3)　果物と緑茶の出会い！「行列フレッシュフルーツジュース」

嘉義では意外なほど行列をよく見かける。
みんな、並ぶの平気なのかしらね～。
そんな店舗のひとつが「御香屋」なるジューススタンド。
「ここ、いつも並んでるのに誰もいない！チャンス！」という
奥谷さんの掛け声でジュースを買ってみました。

ここで飲むべきは、「果汁」＋「お茶」のブレンドジュース。
なんとお茶と……意外すぎですが、これがよく合うのです～。

私たちはパッションフルーツ＋緑茶。
フレッシュな果汁は言うまでもないおいしさなのですが、
それをお茶で割ると、こんなにさわやかになるのね～～。
それにしても、ものすごい贅沢な飲み方だよなあ。さすが果物大国！

(4) おまけ　台湾のモスには「オムレツサンド」がある！

卵を愛する私としては、黙っていられない……！
台湾で「モスバーガー」を食べている場合かとも思うのですが、
メニューにオムレツサンドがあるのです。きゃー。

「火腿蛋三明治」＝ハムと卵のサンドイッチ。
パンはこんがりとトースト。
シャキシャキのレタスもはさまり、手作り感満載できっちりおいしいです。
さすがだぜ、モス。（コンビニの茶卵も当然買う）

ツレヅレハナコ『女ひとりの夜つまみ』

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食と酒と旅を愛する文筆家。ホームページ時代を経て、現在はインスタグラムを中心に日々の飲んだり食べたり美味しかったりしたことを綴っている。雑誌やウェブへの寄稿多数。著書に『女ひとりの夜つまみ』（幻冬舎）『ツレヅレハナコのじぶん弁当』（小学館）『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』（PHP研究所）『女ひとり、家を立てる』（河出書房新社）『ツレヅレハナコのお取り寄せ』（立東舎）など。
インスタグラム：@turehana1