105歳という人生をまっとうした生涯現役の医師、日野原重明さん最後の著作『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』が今大きな反響を呼んでいます。

発売2週間足らずで12万部突破、続々と感想が寄せられている中には、アメリカ在住の読者の方もいらっしゃいます。
19歳で渡米、50年間アメリカに住み、お子さんを育て上げた博子ハートさんは、
「娘、息子に読ませたいので、ぜひ英訳本も待っています!」という温かいメッセージとともに、『生きていくあなたへ』の中の言葉を英訳してくださいました。
先生の力強いメッセージが世界中に届くことを願って、紹介させていただきます。

 

「生きて行くあなたへ」
To you who will live

「辛さ以上に喜びはその中にあることを私は考えるべきだと今更深く感じ取る。」
I feel more deeply than ever that we should consider there is joy beyond hardship.

「どんな苦しみの中にいても、生きることは喜びに満ちている。」
Even within any suffering, to live is to be full of joy.

「あなたの希望を分かち合うために、あなたの時間を使うことが愛です。」
To share your hope, is to love to use your time.

「変化を恐れない。未知とは変化する可能性のこと。
 変化していく自分を待望して欲しい。」
Do not be afraid of change.  
The unknown is the possibility of change.
I want you to expect change for yourself.

「何かの目的を心に抱き、はじめて希望が生じる。
 やりたいことがない者には希望はない。」
When you embrace some purpose in your heart, then hope will arise for the first time.  There is no hope for those who do not have any purpose.

「一歩を踏み出せば、見えてくる景色が変わる。
 行動こそが不安を打つ消してくれる。」
If you take a step, you will see the landscape change.
Action certainly erases anxiety.

「自分のことは一番わからないから、一生かけて発見して行くのです。」
Because we do not understand ourselves, we spend a lifetime discovering.

「命とは時間の中にあると思っています。」
I think that life exists in time.

「出会いと別れというのは一つのものなのです。」
Encounter and farewell are one.

「愛とは人間の生きる目的、全てだと思います。」
I think that love is the purpose of human beings, and everything.

「命を大切にするとは、命を上手に使うこと。
 つまり君のもつ時間を君だけでなく誰かのために使う。」
To cherish your life is to use your life well.
Thus, it is to use your time not only for you but for someone else.

「愛することは信じることであり、信じることは待つということなのです。」
To love is to believe, and to believe is to wait.

「抵抗があってもそのような人々を無視するのではなく、遠くを見つめる、そして「僕はこう考える」と表明すること。」
When you get resistance from others, do not ignore it.  
Look further, not just at what is in front of you and express your thoughts in terms of "This is how I think".

「遠くを見る。表明する。そして実践する。
これこそが僕たち人間の持つ 意志の力を形にする必要なプロセスです。」
Look further.  Express. And repeat these.  
It is a necessary process to create will power.

易しい言葉ばかりなのに、人の心に深く届くーー。英訳版でも、その言葉の力がしっかりと伝わってきます。
ぜひ日野原先生の言葉を英語でも味わってください。

 

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日野原重明『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』

「人間は弱い。死ぬのは僕もこわいです。」105歳の医師、日野原重明氏が、死の直前まで語った、希望と感謝の対話20時間越。最後の力を振り絞り伝えたかった言葉とは。生涯現役、渾身最期の一冊。