動画配信に抵抗があったものの、小説のPRのために生配信を始めたはあちゅうさん。そこで気づいたのは、「待ってくれる人」がいることの心強さ。どんな体験があったのでしょうか――?

あの人を失望させないために頑張る

「動画の時代」がきわまってきている。

YouTubeは昔からぽつぽつとやっているけれど
私は執筆が中心なので編集の時間を考えると
そう頻繁には更新できない。

そんな中、空前の生配信ブーム。

フェイスブックもインスタグラムも
ショッピングアプリも
生配信推しの仕様変更を日々進めていて、
仕様の進歩に自分の意識が追い付かない今日この頃。

アイドルでもあるまいし、
生配信なんて恥ずかしくて出来ないや…と
最初は思っていたけれど、意識を変えてくれたのは
キングコング西野さんのフェイスブックライブだった。

Facebookでたまたま流れてきたそれは
「こんにちは~★みんな見てる~?」と
テンションを無理やり高めて、客席を盛り上げる…という
私がイメージしていたライブ配信の動画とは違い、
淡々とコミュニケーションをとるタイプのもので。

スマホの画面いっぱいに西野さんの
顔がうつる生身感、親近感は
他で体験したことのない感覚だった。

その時「これなら私もやってみたい」と思えた。

時を同じくしてSHOWROOM社長の
前田さんとの出会いがあって、
「これからは物を売るにも
動画の時代だ」という話で意気投合し、
9月に出た初純文学小説
PRに生配信を活用していこうとなった。

そして9月からSHOWROOMでの生配信を始めて、
そろそろ一か月になる。

生配信を始めて分かったのは、自分の活動は決して
自分一人では成り立たないということだ。
これまでだって、しっかりと理解はしていたつもりだけど、
より一層自分の深い部分に、読者・ファンの有難みが
しみている気がする。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、
YouTube、ブログ…これらはどうしても
「一対多」という構造になってしまう。
そのせいで生身のひとりひとりに向けている
感覚が薄れることもある。

けれどSHOWROOMは一人一人にアバターがあり、
それまで使っていた他のどのツールよりも
「生」のイベントに近い感覚を感じられる。

おかげでこれまで以上に「一人一人」が目に見える形になって、
今まで以上に、読者・ファンの人を近くに感じるようになった。

見るのを習慣にしてもらいたくて
配信時間は毎朝8時と決めているのだけど
先日、急なスケジュールの変更があって
予定した配信時間に配信できない日があった。
その時、ツイッターに「見れなくて残念」
というコメントがあったのがたまらなく嬉しかった。

翌日の配信中「毎朝配信するモチベーションはなんですか?」
という質問が来たのだけれど、前日のつぶやきを思い出して、
待ってくれている人がいることは
強いモチベーションの一つだと答えた。

待っていてくれる人に向けて自分以上の自分を見せたい。
この人の期待に応えたい、この人を失望させたくない、
という気持ちは、何よりの発奮材料だ。

何かの活動をしていて、
モチベーションが下がり気味になっている人は
顔の見える味方を一人でもいいからみつけて、
その人の顔を思い浮かべてみてほしい。

自分のために頑張れない時も
誰かのためになら頑張れることもある。
自分を「待っている人」の存在こそが、自分を強くしてくれる。

それが、より強く実感できる時代が
すぐそこに来ているように思う。

※SHOWROOMでの生配信は毎朝8時です。よかったら
一度見に来てください。
https://www.showroom-live.com/hachu


<私の仕事アイテム19>

祖母が余り布で作ってくれたバッグインバッグと
ティッシュケース。
カバンの中身の整理に役立てています。

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