その日、知人の男性と女友達と三人で食事をしていた。
 雨の降っている寒い日で、でも偶然入ったお店のお酒がなかなかに美味しくて、わたしは気持ちよく楽しく酔っ払っていたのだ。
 ふと、数少ない三人の共通の知人のことを思い出した。彼女は確かこのお店の近くに住んでいるはずだった。

ここから先は会員限定のコンテンツです

幻冬舎plusの会員登録(無料)をすると…すべての会員特典を見る
  • 会員限定の記事が読み放題に
  • 会員限定イベントに参加できる
  • プレゼント抽選に参加できる
  • ストア利用でポイントが貯まる

会員の方はログインして続きをお楽しみください

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

狗飼恭子『遠くでずっとそばにいる』

27歳の朔美は、会社を辞めた日に事故で10年分の記憶を失った。高校時代の部活仲間を頼りに思い出を辿っていくが、浮き彫りになるのはどこまでも孤独な自分。会いたい人がいるはずもない彼女に贈られた、差出人不明のバースデーカードは、思いもよらない事故の真実を明らかにする……。人を愛しぬく苦しみと切なさを描いた感涙の恋愛ミステリ。