先日ツイッターで「無職男性がFGOで親の金を130万溶かした」という新聞記事を見た。

この記事を通じて新聞が我々に何を伝えたかったかというと「自分の金でガチャを回している奴はもっと評価されるべき」ということである。

経済的限界から、ガチャで推しを出せずに己の不甲斐なさを嘆く日々である、しかし、そこの記事はこう言って肩を叩いてくれた。
「今溶かした金をよく見てみろよ(もうないけど)手前の金じゃねえか、と」

そうだ、確かにお前は負けた。
だが、最後まで一人で、自分の武器で戦い抜いたではないか、弾がなくなったからと言って、他人の銃を奪わなかった、それだけは誇れ、他人から見ればお前はただのソシャゲで有り金全部溶かした人だ、ならせめて、手前が自分の戦いを「承認」してやれよ、と。

「努力が評価されるのは義務教育まで」
よく言われる言葉だし、確かにそうだ。しかしこれはあくまで世間の評価だ。
自分だけは一生自分の努力を認めていいのだ。
お前のがんばりをお前が認めてやらなくてどうする、なぜ責めるのだ、と。

要約するとこういうことを言いたかったのだと思う。
貴重な誌面を割いて、心折れかけたソシャカスにエールを送ってくださったこの新聞社には感謝の言葉もない。

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