広島で生まれ育った人にとって、「8月6日」は、他の土地で育った人とはその存在も意味も違う。今でも変わらず、「特別な日」なのだという。本当は、人類すべてにとって、特別な日でなければならないのだが。
広島では、戦争を経験した人の数がどんどん減りつつある今でも、こうして、戦争を知らない若者が、平和を叫び続けている。
8月6日は、広島に原爆が投下された日です。今回は、まじめに平和を語ります。

*****

 エッセイ
 8月6日

 8月6日。と言ったら何が思い浮かぶだろうか。
 海の日? 山の日? 僕の住む広島県では、この日になると、朝からすべてのテレビのチャンネルが「平和記念式典」の様子を生中継する。8:15になるとサイレンが鳴り響き、可能な限り目を閉じて黙祷を捧げる。

 8月6日は広島に原爆が投下された日だ。

(写真:iStock.com/ShantiHesse)

 幼稚園児の頃から、"平和学習"という名の教育を受け続けてきた広島県民にとって、8月6日は、楽しくはないけど、クリスマスや誕生日やお正月と同じくらい特別な日と言える。というか、全国的にそうなのかと思っていた。しかし大人になって、一歩外に出てみると、「8月6日? さて?? なんの日だっけ?」と答える人の方が一般的だったので、カルチャーショックを受けた。

ここから先は会員限定のコンテンツです

幻冬舎plusの会員登録(無料)をすると…すべての会員特典を見る
  • 会員限定の記事が読み放題に
  • 会員限定イベントに参加できる
  • プレゼント抽選に参加できる
  • ストア利用でポイントが貯まる

会員の方はログインして続きをお楽しみください

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定