「買っちゃおうか?」ではなく、まずは投資を考えよう(写真:iStock.com/paylessimages)


■年収がいくらあれば不動産投資できるのか


――ざっくばらんにお聞きします。例えば年収300万円の新入社員がいたとして、その人でも不動産投資は始められますか?

浅野 難しい質問ですね(笑)。まずその場合、年収より新入社員であることがネックかもしれません。ただ将来のことを考えれば、不動産投資は早く始めるにこしたことはありません。工夫次第では年収300万円でも投資は可能ですよ。とはいえ、就職したばかりではその仕事を続けていくかさえわからない状態でしょうし、自分の将来がある程度見えてくるまで2~3年は仕事に専念しても遅くはありません。年収にかかわらず、一つの会社に数年間勤めていれば銀行の評価も高くなりますしね。

 また、年収という条件からいうと、結婚されているご夫婦であれば、お二人の収入を合算して買うことが可能です。つまり、年収400万円ずつあるカップルでしたら、年収が800万円の人と同じ条件の物件を手に入れることができるのです。

 つい先日も新婚のご夫婦のお手伝いをさせていただきました。一般的には、ご結婚されると「賃貸物件に住んでいるのはもったいないから買っちゃおうか」と考えたり、さらに結婚して子どもが生まれるようになると「そろそろ、マイホームを手に入れよう」と考えますよね。

 でもその前に収益物件を買って、別の収入の流れをつくってからマイホームを手に入れるほうが後々のローンも組みやすいですし、将来の不安も軽くなるのです。


■恵まれた状況は長くは続かない


――不動産投資は、豊富な自己資金を持つ人だけができるというイメージがありました。でも、金融緩和やマイナス金利政策で銀行が融資に積極的になり、ここ数年は、サラリーマンでも、1億、2億と大きな金額のローンが組めるようになっていますね。


浅野 ええ、不動産投資を今始めるべき、大きな理由のもう一つがタイミングです。
 現時点ではまだ、銀行は不動産投資の融資に積極的です。日本銀行の統計によると、銀行のアパートローンの貸出残高は、2017年3月末で、過去最高の22兆4000億円に達しています。

 ただ、もしかしたら、この状況は長く続かないかもしれません。実は、不動産バブルを警戒する金融当局は、あまりにも急激に増加した融資残高を「好ましくない」と判断し、そして、今後の動向について注視が必要と報告しました。そのため、2017年1~3月期では、2015年以降、初めて、融資残高が前年同期を下回る結果となったのです。

 私は、サラリーマンが手持ち資金を潤沢に持たなくても銀行でローンを組める、という恵まれた状況はそう長くは続かないと考えています。どこかで方針が変わったら、融資の扉がぴったり閉じてしまう可能性も視野に入れておくべきでしょう。

(編集協力:塩尻朋子)


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8月下旬公開予定、インタビュー後編のテーマは「天使か悪魔か。信頼できる不動産投資コンサルタントとは」です。昨今色々と批判も浴びている業界ですが、ホントのところはどうなのでしょうか。引き続き浅野恵太氏に遠慮なくお聞きしました。ご期待ください。

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