7月31日(月)
朝、やたら大きな窓のある喫茶店で原稿読み。明るくて気持ちいい。明るい場所で読むか、暗い場所で読むかによって、原稿に対する印象が何気に変わる。最初に明るい場所で読んだ原稿を、2回目の通読の際には暗いところで読んでみたり。

編集を担当した中村文則さんの小説『去年の冬、きみと別れ』の映画化が情報公開。本を作っている時、映像化のことはまるで考えていなかっただけに感慨深い。映画の仕上がりもすごく楽しみ。

出版界には「お盆進行」と言われる月があり、今月はそれ。いつもより忙しないテンポ&気分で「小説幻冬」2017年8月27日売り号を作っていく。今号も読み応え抜群な作品を掲載できて、すごく嬉しい。楽しみにお待ちください。
 

8月1日(火)

『「いさば」ーマグロに憑かれた男たち』を読む。すごく面白い。僕が日常を過ごしているのは出版界だけれど、違う世界の話はまるで外国旅行したかのように新鮮な気持ちになれる。見るもの聞くもの珍しいというか。母が漁師町出身だからか、たまに「海の男モノ」に触れたくなるのです(そんなジャンルがあるかどうかはわからないけれど)。
ちなみに、「いさば」とは魚市場のことらしく、「磯辺」が訛ったものだとか、「餌場」のことを指しているのだとか言われているとのこと。ふむふむ、なるほど。


8月2日(水)

山梨に出張。新宿から快速に乗って30分もすると、車窓の景色ががらりと山模様になり、その景色を眺めながらぼんやりする。忙しない日々の中でこういう時間は貴重だなと思う。

夜、家に帰宅しておもむろに「24 Legacy」を見始めたら一気に5話ぶんも観てしまう。面白い。「24」に一番ハマっていた頃、何かにつけては「Drop your weapon!」とジャック・バウアーっぽく言っていたことを思い出す。
 

8月3日(木)
編集者は打ち合わせだなんだと会社の外にいることが多いが、デスクワークも結構あったりする。というわけで、「この日はデスクワーク!」と決めてあれこれやる日があるのだけれど、それが今日。朝からガシガシとデスクワークしてると、なんだか働いた気がする不思議。実際は予定より進んでいないのだけど……。

午後、映画『去年の冬、きみと別れ』の会議に出席。ワクワク。


8月4日(金)
秋に刊行予定の文庫作品のキャッチコピーやあらすじなどを考える。僕らはこれを「ネーム」と言っていて、編集者にとっては大事な仕事の一つ。ゆえに、ああでもないこうでもないと色々と考える。僕の場合は、まず紙に物語の流れをバーっと書いて、色ペンを駆使して起承転結を視覚化することから始めるのだけれど、毎回毎回「もっと魅力的なネームがあるはず」と悩んでしまってなかなか仕上がらない。もっと上手にネーム書けるようになりたいなぁ。
 

「小説幻冬」編集長 有馬大樹

 

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

プレゼント

小説幻冬の創刊1周年を記念し、創刊号から最新の創刊1周年号までの計13冊をセットにして、幻冬舎plusの無料会員様の中から抽選で3名様にプレゼントいたします。
会員でない方も会員登録(無料)をしていただくと今すぐご応募できます!奮ってご応募ください。(11月26日締切)

関連雑誌

→小説幻冬の購入はこちら(Amazon)
→小説幻冬の購入はこちら(Fujisan)