毎日を1%ずつ新しく生きる! 刺激と感動のマガジン&ストア

★がついた記事は無料会員限定

2017.07.22

結婚相手の選び方

狗飼 恭子

結婚相手の選び方

「結婚相手に選ぶなら、好きなものが似ている人ではなく、嫌いなものが同じ人にすると良い」
 と、結婚前、よく言われた。

 曰く、「恋愛とは違って結婚は生活だから、嫌なものが似ている二人のほうが上手くいくもの」なのだそうだ。

 そう言われるたびに、「ふうん」としか思わなかった。なんだってまた、嫌いなものなんかが同じ人と暮らさなければならないのか、まったく納得がいかない。ネガティブな要素で大切な人とつながり合うなんて、なんだか後ろ向きで趣味じゃない。

 嫌いなものは、なるべくかぶっていない方が良いのではないか、とわたしは思う。
 たとえばわたしはレバーが嫌いだ。
 でも焼き鳥五本盛りを頼んだら、大抵レバーは入ってくる。二人ともレバーが嫌いだったらそのレバーはいらないものになるけれど、片方がレバー好きなら、皿の上のものがすべてご馳走になる。

 たとえばわたしがAさんを嫌いだとする。結婚相手もAさんを嫌いだった場合、二人でAさんのことを話すときただの悪口大会になってしまう。でも恋人がAさんの良いところを理解していてくれたら、わたしもいつかAさんのことを嫌いじゃなくなるかも知れない。

 暴力とか戦争とか人権侵害とか虐待とかは、たいていの人が同じように嫌いだと思うので、そこは最低限守りたい。けれどそれ以外の、それこそなるべく些細なものは、「嫌いがかぶらない」二人のほうが、結果的に助け合えるような気がする。

 わたしはあまり小さな虫が好きではなかったけれど、わたしの夫になった人は虫好きで、部屋に入り込んだ虫をなるべく殺さないで逃がす。帽子や網で捕まえて家の外に出す。蜘蛛は益虫だから一緒に暮らす。散歩すると見かける虫の名前を教えてくれるし、尺取り虫や毛虫の面白さを教えてくれる。だからわたしは、虫がまったく苦手じゃなくなった。彼の好物のアンキモや白子ポン酢は、居酒屋へ行くたびに一口だけ貰う。まだそんなに好きな食べ物じゃないけれど、ときどきは美味しいと思うようになった。100%インドア派だったのに、影響されて、山に登ったりもしている。

 好きな人に影響されるのは、幸福だ。影響されたいと思える人がいることも、幸福なことだ。
 嫌いなものが違えば助け合うこともできるし、世界を広げることもできる。自分と相手は違う人間だ、そうちゃんと認め合わなければ、夫婦生活は上手く行かないんじゃないかと思うけれど、どうだろう。わたしはまだ今生で一回目の結婚生活なので、体感データが足りていない。

 「好き」も「嫌い」もそれぞれで、心地良いと思うレベルが似てる人。
 それこそが、結婚すべき相手なのではないか、と思う。

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

 

記事へのコメント コメントする

コメントを書く

コメントの書き込みは、会員登録とログインをされてからご利用ください

この記事を読んだ人にはこんな記事もおすすめです
  • 最新脳研究でわかった「疲れない人間関係」のつくりかた
  • これは日本の悲劇でもある。
  • 自然の力とバリの魅力に満ちた心あたたまる物語。
  • 今度こそ話せるようになる、すべての英語を学びたい人へのバイブル!
  • 清々しく満ち足りた幸せを手にするための、心の持ち方、暮らし方。
  • 実家に久しぶりに帰った姉が、引きこもり中の弟に大事な相談を持ちかける
  • 美人かどうかは目元で決まる。
  • 不確かな未来と冒険の物語を、その情熱で捕まえて、前へ進め!!
  • 「もう、冒険者やめたほうがいいんじゃないですか?」
  • ワケあり男女がシェアハウスに!
これは日本の悲劇でもある。
最新脳研究でわかった「疲れない人間関係」のつくりかた
全商品ポイント50%還元中<電本フェス>
今だけ!プレゼント情報
かけこみ人生相談 お悩み募集中!