いよいよ、イスラエルに向けて、旅が始まります。
「呼ばれた」ときに、行くことになるーーそんな国のようです。
さて、いったいどんな旅になるのでしょう?
『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』のためしよみ、最終回です!

***↓↓ためしよみをどうぞ!↓↓***
本書の中から、途中途中を抜き出ししています。詳しくはぜひ、本書をお読みください!


ついにっ! イスラエル

 念願のイスラエルの旅は、33人の仲間たちとともに始まりました。この33という数字は、ツアーの団長がとてもこだわりを持っていた数字です。33というのは神秘学においてとても重要な数字だと言われています。イエスが亡くなったとされるのは33歳。ダビデが全イスラエルの王として国を治めていたのも33年間。
 フリーメーソンのスコティッシュ・ライト(上位階級)の最高階級は33階級。国際連合の旗の地球も33に分割されています。そして団長の住んでいる三重も三が重なる33。当初、某映画プロデューサーからお誘い頂いた時はこんなに多くの人が集まるツアーではなかったのですが、色々と状況が変化し、このような形に収まったようです。結局、私を誘って下さった張本人は参加するのが難しくなり欠席。なんとも、不思議な巡り合わせで集まったメンバーでした。
 団体行動が苦手な私は、10日間も多くの人とともに行動をすることにやや不安を覚えていたのですが、色々な人と関わるうちに、それぞれがそれぞれの理由で必然的にこの旅に参加することになったことを知りました。そして逆に人と関わることの楽しさを知っていきました。

 イスラエルに到着して数日後、長距離移動の時に一人一人の自己紹介の時間がありました。
 イスラエルの空港で13年ぶりに再会した、絶縁状態だった母娘。なんと、この母娘の家の家紋はイスラエルのダビデの星と同じ形なんだそうです。
 産婦人科医をしていた時に自分が病気になり、最新医療を試みていたのだけれど、途中から代替医療に関心を持つようになったという先生。今は、環境全体から病気を見直す仕組み作りを実践されているのだそうです。
 お父さんが亡くなり四十九日目を迎えた日から突然、曼荼羅(まんだら)のような絵を描き始めたという女性。
 イエスと弟子とのやり取りを想像しながら、そこに憧れの吉田松陰を照らし合わせ、旅に来た若き政治家の卵などなど。

 みんなの話を聞けば聞くほど、それぞれにそれぞれの物語を持って参加していることを実感。
 当たり前ですが、人生にはそれぞれ物語があるのです。
 こうやって、みんなの物語を知るにつれ、イスラエルという国もまた、インドと同様に〝来るべき時に呼ばれる国〞なのだと思いました。

 団長は「『聖書』を、経典と思わずに2000年以上続いている世界のベストセラーだと思って読むと、そこに隠されている普遍的なことが見えてくる」とお話しになっていました。キリスト教徒ではないけれど、キリスト教を世界に広めたパウロにとてもご縁を感じているご様子で、「聖書」ゆかりの地で説明して下さる聖書の物語には、とてつもない熱と情感がこもっていて、聞く者全員を魅了していました。関西弁で繰り広げられるその説明には必ず「落ち」があり、涙あり笑いありのエンターテインメント性に満ちたものでした。

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​ためしよみ企画は、こちらでおしまいです。
さあ!
ここから先は、本書をぜひ手にしてみてください。

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