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2017.05.19

6月2日、「広島球場で、国歌斉唱」決まりました!
最高の晴れ舞台ですが、もとを辿ると、そこにいたのは“意外な人物”!?

歌う旅人・香川 裕光

6月2日、「広島球場で、国歌斉唱」決まりました!<br />最高の晴れ舞台ですが、もとを辿ると、そこにいたのは“意外な人物”!?<br />

広島カープ熱は、いまや広島を越えて、日本中を席捲しています。
そんなマツダスタジアムで、香川さんの国歌斉唱が決定したそうです!
6/2(金) 広島東洋カープvs千葉ロッテマリーンズ戦。
@MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島。
国歌斉唱。大きな晴れ舞台です。
この晴れ舞台へ導いてくれたのはーーー。
なにはともあれ、6月2日は、スタジアムへGOですね!

   *   *   *
エッセイ
運命

 先日、「さぁて、そろそろリハにでもでかけますか」と仕度をしていたら、お世話になっているHFMの方から1本の電話がかかってきた。
「香川くん、カープ好き?」
 なんとも唐突である。そりゃ広島県民ですし、大好きですよ! とお応えすると、「じゃ、試合前の国歌斉唱、やってもらえないかな?」
 とのことだった。プロ野球の3連戦の試合前に行われる、スタジアムの大観衆が見守る中、アカペラで国歌を歌うアレである。
「是非やらせてください!」
 僕はスマホを握りつぶさんばかりに、力を込めてそのお仕事を引き受けた。ここは広島。僕のスタッフはもちろん、関係者や友人にも生粋のカープファンが多く、僕がMAZDA Zoom-Zoom スタジアムで国歌斉唱する日を、みんな心待ちにしてくれていた。みんな喜んでくれるに違いない。

 みなさんご存知のとおり、昨年の広島は沸きに沸いた。日本シリーズこそ逃したが、25年ぶりのセリーグ優勝を果たして、町中が大騒ぎ、カープ一色。カープのこと知らない人がいたりしたら非国民扱いされるほどの勢いで盛り上がった。(うちのバンドメンバーなんて、「香川さん、野球って何人でやるんでしたっけ? 12人くらい?」とか言ってたくせに、いつの間にか鈴木誠也のユニフォーム着て試合観戦し、急にカープ女子を名乗りはじめた。)
 お陰でスタジアムは毎日満席。3万2000人の観客が、日々熱い応援を繰り広げている。
 「国歌斉唱」というのは、選手たちにかなり近い距離で直接エールを贈ることのできる、素晴らしい舞台だ。全力で心を込めて、歌わせていただこうと思っている。

 もとは障害福祉施設の介護員として働きながら、病室のベッドに横たわる利用者さんだけの前で歌っていた僕が、今度は3万2000人の前で歌うのだ。僕が大切にしているのは、“あの頃と同じ気持ちで歌う”ということだ。何も変わらない、背伸びもしない。1人の前で歌うのも、3万人の前で歌うのも、音響システムこそ違うが、僕の歌が急に上手くなるわけでもない。
 ベッド柵越しのあの笑顔の前で歌っているのと同じ気持ちで、もしスタジアムの真ん中で歌えるなら。それが、今の自分の全力ということになるのではないかと思う。気負うなという方が無理だが、どこまでそこに近づけられるかが勝負だ。

 ということで、最近は、車での移動中、いつも練習がてら「君が代」を歌っている。日本中探しても、これだけ毎日「君が代」の鼻歌を熱唱しているヤツなんていないだろう。運転中、もし隣にそんな僕を見かけても、あまり怖がらないでください。

 しかしおもしろい。今回、なぜ僕にこんなお話が来たのかというと、それは昨年以来、HFMからイベント出演の仕事の依頼をちょいちょいと頂いているという“縁”があったからだ。じゃあなぜ、HFMさんと縁が繋がっているのかというと、やはり昨年の年明けにあったテレビ番組でのグランプリ受賞があったからに違いない。じゃあなぜ、そのテレビ番組に出場できたのかというと、僕のことを推薦してくれた方がいたからだ。その“推薦をしてくれた人”とは、駅前の飲み屋で知り合ったのだが、その飲み屋に行ったきっかけは、そこに連れてっていってくれた先輩がいたからだ。
 その先輩とは、とある音楽イベントでの共演がきっかけで出会った。そのイベントは“お寺の本堂でライブする”という珍しいライブイベントで、僕もその先輩も、出演者としてよくわからず連れてこられたのだった。ライブ自体は普通に終わったのだが、すべての演奏が終わった後に主催者のトークショーなるものがあり、その内容は『明日、宇宙のXデーにより、この世界は滅びます。』という眉唾モノだったのである。
 僕はその“異変”に気付き「ん……? これは……? おかしな所にきちゃったな?」と察知した。
 まわりの人達を見ると、真剣にうなずきながら、その話を聞いている。そこで僕は、あたりを見回し、自分と同じ気持ちになっている人がいないか探したのである。すると、明らかに挙動不審な様子の先輩と目が合い、2人してしれっと会場を抜け出した。
 それからというもの、その先輩とは、“変な集団に取り込まれそうになった人間同士の縁”で、親友としてつきあわせて頂いている。
 そんなわけなので僕はそのイベントに出演して良かったと今でも思っているのだが、じゃあ、なぜ、僕がそんな怪しいイベントに出演したのかというと……。
 出演オファーをくれた人が、非常に“きれいなお姉さん”だったからだ。

 勤めていた施設で働く美人看護士から声をかけられ、まんまと出演しに行ったのである。
 なるほど、つまり僕がスタジアムの3万2000人の前で歌えるのは、当時出会ったその“看護士さんが美人だったから”に他ならない。彼女の両親にも感謝しなければ。娘さんを“きれいなお姉さん”に生んで育ててくれてありがとうございます!
 つくづく、あの日、世界が滅びなくて良かったと想う。僕の見てない所で地球を救ってくれていたヒーローがいるのなら、ぜひともお礼を言いたい。
 しかし、国歌斉唱は雨天中止だ。梅雨に入るが、どうかこの日だけは、世界が干からびるくらい晴れてもらいたい。

 実際、どんな縁が何に繋がるかはわからんものだと改めて想う。
 逆に言えば、僕がする“何か”が、どこかの誰かの人生に大きく関わっていることだってあるのかもしれない。やっぱり僕は、等身大の自分のままで、歌を歌っていきたい。
 今日も“きれいなお姉さん”に感謝である。

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