昨日5月12日(金)16:00から開かれた第17回本格ミステリ大賞開票式。大賞は、【小説部門】が竹本健治さん『涙香迷宮』(講談社)、【評論・研究部門】が喜国雅彦さんと国樹由香さん『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』(講談社)に決定しました。あらためまして、おめでとうございます!


 開票当日、会場はスタート前から熱気と緊張に包まれていました。会場前方には、開票結果をいまかいまかと待ち受ける(ように見える)電子掲示版と、準備をする各先生方。


 そして16:00。本格ミステリ作家クラブ事務局長の東川篤哉さんの挨拶のあと、開票がスタートしました。静まりかえる会場に、会長・法月綸太郎さんの開票を読み上げる柔らかな声が響きわたります。1票1票入るごとに、会場の集中力が高まって、不思議な一体感と高揚感がありました。

接戦の途中経過

 なかでも「『悪魔を憐れむ』」とタイトルが読み上げられるたび、握ったコブシにどんどん力が入っていくのがわかります。そのうち、タイトルの出だしが「あ」なのか、「お」か「せ」か「だ」か「る」か、全神経がそこに注がれることに……。座りながらも前傾姿勢で耳を傾けます。接戦で最後まで気を抜けず、開票がすべて終わったあと、深呼吸をして、ようやく体の力が抜けました。

 結果は『悪魔を憐れむ』は得票数10で、堂々たる第3位。ファンの多いこの匠千暁シリーズですが、もしまだ…という方がいましたら、この機会にぜひお手にとって、至福の時間をお楽しみください。目印のカバーはこちらです。

最後にサービスショット。穏やかに微笑む西澤保彦さん。右のちょっと出は担当編集者。



 今回の第17回「本格ミステリ大賞」候補作の全選評は、「ジャーロ」夏号(6.23発売)に掲載されます。力作ばかりの候補作、こちらの選評も合わせてぜひお楽しみください。(S)

第17回 本格ミステリ大賞【小説部門】開票結果(タイトル50音順)​
『悪魔を憐れむ』西澤保彦(幻冬舎)10
『おやすみ人面瘡』白井智之(KADOKAWA)6
『聖女の毒杯
その可能性はすでに考えた』井上真偽(講談社ノベルス)15
『誰も僕を裁けない』早坂 吝(講談社ノベルス)7
『涙香迷宮』竹本健治(講談社)17

 

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