伊豆天城山で女たちの駆け込み寺「サンガ天城」を運営し、たくさんの悩める女性を救ってきた尼僧・戸澤宗充さん。著書『すべてを喜びとする。駆け込み寺庵主の「引き寄せ」問答』より、頑張ってるあなたの小さなモヤモヤをすっきり解消する問答をお届けします。


現代は、よくも悪くも自由です。
ひと昔前は、女性は家の中で家事と子育てをするのが普通でしたけど、今はそうではありません。結婚をせず、仕事に励む女性もいますし、通い婚や事実婚のような形をとる人もいます。

私の知り合いにも、変わった夫婦がいましてね。「冷蔵庫は私が持ってきた」「洗濯機は僕が買った」と言って、持ち物すべてにそれぞれ自分の名前を書いているんです。「なんで?」と聞いたら「別れたときのために」と。家族というより、ただの同居人みたいでしょ。びっくりしてしまいました。

これも、ある意味自由なのかもしれないけれど、自由というのは、何をしてもいいというわけではありません。自由を得るには、責任を負わなければいけない。責任を負わずに自由を求めると、何をやってもいい、人が苦しんでいても悲しんでいてもいいじゃないかとなってしまいます。自分の欲求ばかりに目がいって、人の気持ちに寄り添えなくなるのです。「子どもの犠牲になりたくない」なんていうお母さんもいますね。でも、それはおかしい。出産という自由を得た人は、子育てという責任を負うのです。それを忘れて自分の欲を通そうとするなんて間違っています。

今は、平和で、生き方の選択肢も豊富です。
私も46歳で出家をしたり、65歳でローンを組んでサンガ天城を作ったり、80歳間近で店を構えたり、自由に生きてきました。子どもたちに残せるような財産はないけれど、借金もございません。死んだあと、子どもたちに迷惑をかけたくありませんからね。せっかくこんな素晴らしい時代に生を受けたのですから、責任を持って自分の好きなことに命を使いたいものです。

責任を持って
自分の好きなことに
命を使いましょう。

自由が先走ると、欲求が暴走する。

責任というブレーキを踏みながら

人生を自由に生きていく。

 

 

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

戸澤宗充『すべてを喜びとする。 駆け込み寺庵主の「引き寄せ」問答』
→試し読み・電子書籍はこちら
→書籍の購入はこちら(Amazon)