伊豆天城山で女たちの駆け込み寺「サンガ天城」を運営し、たくさんの悩める女性を救ってきた尼僧・戸澤宗充さん。著書『すべてを喜びとする。駆け込み寺庵主の「引き寄せ」問答』より、頑張ってるあなたの小さなモヤモヤをすっきり解消する問答をお届けします。


 女性も自立すべきだと私は申し上げていますけど、一概に「働け!」と言っているわけではありません。家庭に入るというのも素晴らしいことだと思います。

 自立には、二種類ありますね。精神的な自立と経済的な自立。
 家庭に入って家族のために家事をするというのは、考え方次第で、精神的な自立となります。家事は、一見単純作業に思えますけれど、実は創作の連続です。たとえば「今日は寒いから温かいお鍋にしよう」とか、「家族が使いやすいように書棚を整理しよう」とか、あらゆる作業にその人の心が表れます。そうやって、誰かのために創作をするのは、大きな喜びとなります。

 一方、「夫が家事を手伝ってくれない」「子どもが言うことを聞いてくれない」など、相手にばかり求める人は、知らず知らずのうちに相手に依存をしています。相手の気持ちや行動ありきで物事をとらえているからです。そうではなくて、「誰かのために」を喜びとして行動すれば、毎日の家事を通しても、陰徳を積むことになるのです。そしてそれは、精神的自立につながります。

 もちろん、いつ何が起きるかわからない世の中ですからね、経済的な自立を目指すことも大切です。けれども、精神的に自立できていれば、それは生きる支えとなります。支えがあれば、何をやっても生きていけるから大丈夫。
家事に限らず、毎日の、ちょっとした行動もすべて創作の連続です。感謝しましょう。すべてを喜びとしましょう。そうすれば人生が、楽しくなります。

精神的に自立することが
生きる支えとなります。

単純作業にも、その人の心が表れる。
すべてに感謝して取り組むことで、
人生は豊かになる。

 

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