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2017.03.15

2017年3月13日 おじさん……

辛酸 なめ子

2017年3月13日 おじさん……

 先日、金曜夜にひとりそっくり館キサラに行きました。おかもとまりさんが初出演していて、「芸能事務所ごとのグラビアポーズ」という攻めの芸を披露していました。撃たれてもなかなか死なない哀川翔のものまねの人も印象的で、新宿の夜を満喫できました。

 

キサラはビュッフェの洋食もおいしかったです。電車のものまねの立川真司さんを久しぶりに観たかったのですが三月は休演のようでした。


 電車のものまねおじさんといえば、電車でひとり、欲求不満を叫ぶおじさんを思い出します。性の喜びおじさん……その存在を知ったのは去年、友人に教えられてのことでした。本当は表に出してはいけない感じのギリギリの動画で、じっくり観ていると瘴気に当てられそうでしたが、卓越した言語センスで聞き入ってしまいました。ラップバトルが流行っていますが。ぜひ出てほしかったです。生きていたら……というのは先日、田園都市線で暴れて3人がかりで取り押さえられた直後、死亡した男性が「性の喜びおじさん」らしいというニュースが流れていました。同じ日に二子玉で遭遇した人がいたらしく生存説も流れましたが、取り押さえられている男性の写真に、性の喜びおじさんがいつも持っているのと同じ鞄が落ちていたらしく……惜しまれます。テレビにも出て、街で怖がられながらも人気も出ていたようです。テレビに出てわかったプロフィールによると55歳熊本出身で父の遺産と母の仕送りで生活していて、東洋大学インド哲学科出身となかなかアカデミックです。その豊富なボキャブラリーが心の叫びに出ているのでしょう。
 2016年9月に撮影された性の喜びおじさんの言葉を一部掲載いたします。

「性の喜びを知りやがって、お前許さんぞ!
性の喜びを知りやがって、自分たちばっかり、俺にもさせろよ!
人の自由を剥奪しやがって。恋愛の自由を剥奪しやがって。許さんぞ!

-中略-

週末には彼氏彼女の家に泊まりに行くくせに
weekend loverのくせに
あんなことこんなこと
ドラえもんみたいにやっとんだろ
あんなこといいなこんなこといいなって言いながらLoverとやってんだろ
weekend loverで
月曜日のマンデーに
そういうのやったから元気が出るんだ!」

 ビックダディの言葉と同じく、ポエトリーリーディングの機会があったら朗読し、追悼したいです。
 など、性の喜びおじさんのまとめサイトを見ながら、偲んでいたら、そのページの最後に「シミおばさんと呼ばれ本気出した結果」という美容ジェルの広告が載っていてドキッとしました。おじさんを笑う者はおばさんとして笑われる因果応報に……。

 さて、関西では新たなキャラのおじさんが出現しているとか。阪急宝塚線の車内で、他の乗客をランダムに指差し「あんたら死ぬ!」と宣言する、死の宣告おじさん。動画を観たらパンパンパン!と手をたたき出し、向かいの乗客を指差して「おっちゃんは死ぬ。何も反応せんから」と言いがかりをつけます。「生きたいやろ、体操せいや」と謎の体操を薦めてくるそうです。
 いろんなおじさんがいますね。ちなみに今日私が銀座の交差点で見かけたのは、ひとりミュージカルおじさんです。朗々とした歌声で、舞台のような大げさな身ぶりでひとり熱唱していました。「ラララ〜もう一度夢を〜〜!」「サムライ JAPAN!」などと歌い、両手を天に伸ばして「さあ、明日の勝利のために!」と叫んでいましたが、都会の人は皆無反応でスルーしていました。アッパー系おじさんは気分を明るくしてくれます。

 

水木しげるの展示のショップコーナーで発見した「バックベアード」という妖怪が、私が去年11月に見た魔物とそっくりというか、ほぼ同一人物です。「ドクターストレンジ」という映画を試写で観て、暗黒勢力に怯えていた日の夜に、これが現れました。調べたらバックベアードはアメリカの妖怪らしいです。本当にいるんですね……

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