パリ在住20年に及ぶ著者・野口雅子さんが出会った55人のフランス人マダムたち。彼女たちに教わった人生の知恵を集めたのが『フランス女性は80歳でも恋をする』です。自分を卑下しない、毅然と「ノン」と言う、幸せは隠す、結婚していなくても幸せ、不倫は贅沢と心得る…など、私らしさにこだわる生き方の秘訣が満載です。そんな本書から、エピソードをいくつかご紹介していきます。

自分を卑下するのは、今すぐやめて!

 自分を卑下するような態度や言葉には、気をつけないといけません。

 他の人にとって決して魅力的には映らないばかりか、気まずい思いをさせてしまうこともあります。誰かが「私なんて、何の才能もなくて」と言ったら、「そんなことないわ。あなたみたいにお料理が上手な人っていない」と返さないといけません。

 かつては、私も自分を卑下するようなことを言っていたこともあります。

 自嘲気味な態度や言葉で、周囲にも自分にも笑いが生まれ、場が穏やかになると勘違いしていたことも。

 しかし、フランスに住むようになってからは、そんな態度や言葉遣いは、封印しようと決めました。

 私が出会ってきたフランスの女性たちは「自分自身をおとしめるようなことは、決して言わない。他の人にも言わせない」という姿勢を徹底して貫いていました。当然、他人に対しても、見下すような態度や言葉は使いません。その姿勢に、私は深く感動しているからです。

クレールは48歳で独身ですが、決して自分のことを負け犬だなんて言いません。

 もちろん、他人からも言わせません。

 それは、何も語らなくても、クレールの心の中の自分自身に対する態度が人にも伝わっているからです。

 誰かが「どうして結婚しないの?」と訊いたら、彼女は感じよく、でも毅然とした態度でその質問には答える必要がないことを知らせるはずです。

 

 以前、夫の浮気から離婚することになった友人と会う機会があり、私の方が何と言ったらいいのかドキドキしていました。しかし、彼女は何事もなかったかのように振る舞っていました。最後に「Jとは別れることになったのよ」とサラリと言いましたが、表情ひとつ変えませんでした。

 誰にも「彼女は夫に捨てられた女性なんだ」なんて、とても思わせない、言わせない威厳溢れる態度に、私は深く感動したことを今でも覚えています。

 

 自分自身に敬意を払わない人が、他人に対して敬意を払えるでしょうか。

 あなたも「どうせ」「私なんか」「やっぱり駄目だった、上手くいかなかった」そんな言葉や態度で自分を卑下するのは、今、すぐにやめましょう。

 これができると、人から尊重されるようになります。あなたは、求められる人になるのです。

 

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