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2017.03.13

「変わりたいけど変わりたくない」揺れる女心の対処法

金沢 悦子

「変わりたいけど変わりたくない」揺れる女心の対処法

水の量があなたのエネルギーだとしたら、あなたのコップにはどれくらいの水が入っていますか?

はぴきゃりアカデミーには、仕事をきっかけに「現状を変えたい」女性たちが集まってくる。わかりやすく言えば、転職や異動や独立などを考えている女性たちだ。

しかし、講座が進み、やりたいことの輪郭がおぼろげながら見えてくると、途端に「やっぱり今のままでいいかも」と言い出す受講生は少なくないのである。

前回のコラムのように、メーテルリンクの「青い鳥」ならぬ、「私のやりがいはこんなに目の前にあったのね!」と気づいたのならそれでいい。問題は、人生に変化の兆しが見えた時に、急に怖気づいてしまうケースである。

変わりたいのに変わりたくない。なぜこうした「あまのじゃく現象」が起こるのか。6年にわたり、はぴきゃりアカデミーの受講生を見てきて気づいたことをまとめてみたいと思う。

あまのじゃく現象1 「変わるため」のエネルギーが足りない

水の入ったガラスのコップをイメージしてほしい。水の量があなたのエネルギー量だとしたら、今、あなたのコップにはどのくらいの水が入っているだろうか。

心のプロである臨床心理士の海老原由紀氏によれば、コップの水量のイメージが5割以上ないとやりたいことにチャレンジするのは難しいという。「変わる」というのはとてもパワーのいることなのだ。

もし、水量が3割を切っているイメージならば、焦りやイライラ、不眠、過食、頭痛など心や体に症状が現れているかもしれない。自覚症状があるなら、なおさらエネルギーを増やすことが先決だ。

ここで問題なのは、あなたが頑張り屋さんだということ。前述の海老原氏によれば、エネルギー量のイメージが5割を切っている場合、必要なのは「休息系」の活動、つまりダラダラすることなのだそうだ。しかし、頑張り屋さんには、「ダラダラする」ことに罪悪感を持つ人が少なくない。そこで、つい女子会や旅行や運動など、いわゆる「活動系」の行動でリフレッシュしようと試みるが、エネルギーが足りない時のそれは逆効果だということを知らなければならない。

エネルギー量が足りない時は、「あ~ラク~~」と思えることで充電しよう。

あまのじゃく現象2 お金は大事だよ~♩

働く女性たるもの、自立するための収入はもちろん不可欠である。しかし、あなたは今の収入でないと、本当に生きていけないだろうか?

例えば、今の収入を得ることと引き換えに受けているストレスを、旅行や買い物や外食で解消してはいないだろうか。また、自分へのご褒美と称して、マッサージやエステに行ったり、占いやカウンセリングで心のメンテナンスをしている人もいるかもしれない。

お金を使うことがいけないと言いたいわけではないが、もしストレスが軽くなったらこれらの出費がどうなるのかを考えてみてほしいのだ。というのも、上記はまんま私の話で、独立し、一時は会社員時代の1/3ほどにまで収入が下がったが、多少の不自由さ(欲しいものがあってもすぐに買わずにいったん考えるとか)はあったにせよ、さほど支障はなかった。会社員時代の使途不明金のほとんどはストレス解消のために使っていたわけだ。

会社員時代は収入が下がることに恐怖心があった。毎月使い切って貯金もないから当然の話である。逆に、自分が会社員時代の1/3の収入でも生きていける人間だとわかった今は、収入が回復してもストレス解消に使うお金が必要ないので、その分が貯金に回せるようになった。高収入でも貯金できなかった私が驚きである。生活を断捨離できたおかげで、より一層チャレンジすることが怖くなくなったのもよかった。

はぴきゃりアカデミーの修了生を見ていても、「高収入だけどやりがいなし」というステージから降りたメンバーたちが、自炊するようになってむしろ風邪をひかなくなったり、スリムになったり、お肌スベスベになったりと、収入の代わりに得るものがあり、総じて幸せそうである。

収入にこだわるあまり、ストレスが高じて病気にでもなれば、働き手=病人となるわけで、長い目で見たら、どちらが得かはよくわからない。

あまのじゃく現象3 収入=自分の価値という先入観

お金にまつわる問題はまだまだある。キャリア女性にありがちな収入=自分の価値という思いこみだ。

「もはや夫はなき者として収入を上げていきたい」と、切羽詰った様子で亜美(仮名)は言った。

と言っても、亜美の夫は病気でもフリーターでもなく、マジメに働く男性だ。妊娠を機にフリーランスになったが、自分の収入が下がったことを受け入れられずにいた亜美は、はぴきゃりアカデミーの門を叩いた。

講座の中で「やりたいこと」がハッキリ整理できたのだが、やはり収入を上げることに注力したいと、やりたいことに多少近い分野で会社員として復職した。しかし、収入で得られる幸福感は長くは続かず、結局半年ほどで退職。この一連の体験で吹っ切れた亜美はやりたい分野で独立し、結果的にやりたいことで理想の収入へと近づいている。

女は得てして自信のない生き物である。ブランド物で着飾ると自分の魅力が増したように感じる女性が多いように、働く女性にとって「収入」はわかりやすい評価の形であり、自信を持たせてくれるものだ。しかし、自信とは本来、他者から得るものではなく、自分の内側から湧き上がってくるものなのだ。

あまのじゃく現象4 ど真ん中で勝負をするのが怖い

講座の中で「やりたいこと」が見えてくると、すぐに「修行」しようとするのがはぴきゃりアカデミー受講生「あるある」である。それが本命であればあるほど、「失敗したら取り返しのつかないことになる」と怖くなるのは心の底から理解できる。しかし、準備は整っているのにさらに修行と称して、周辺のことをチョコチョコやっていては何も変わらない。

「失敗しない唯一の方法はやり続けることだ」と言ったのは誰だったかーー。「やりたいこと」をやる最大のメリットはやればやるほどエネルギーが湧いてくることである。つまり続けられることなのだ。私自身、リーマン・ショックや東日本大震災で不況の影響を受けても耐え忍ぶことができたのは、ど真ん中のことをやっていたからに他ならない。

次ページ あまのじゃく現象5 損切りができない へ続く 

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