MixChannelをはじめとして、中高生の間でスマホでの動画作成が流行していると聞いて、動画を作成してみることにしたことがあった。

しかし、実際に作ってみるとわかるが、このスマホでの動画作成はむちゃくちゃめんどくさい。

必要な写真をいくつかピックアップして、文字を入れたりフィルターをかけたり一枚一枚加工して、順番に並べて、音楽に合わせて動画の秒数を変えて……。これをスマホの小さな画面で試行錯誤しながら行うわけである。

私がはじめて作成した時、完成までにだいたい4〜5時間かかってしまった。正直、作成する過程で何度もくじけそうになった。「なにもかも便利な時代にどうしてこんな面倒くさいことするの? 意味わかんなくない?」と思いながら作っていた。

「メル画職人」と呼ばれた私の友人

だけど思い出してみれば、自分もまた似たような文化を辿ってきたものである。

私が中高生だったときはガラケーのメール全盛期だったから、「メル画」や「待ち受け画像」の作成がすごく流行った。芸能人が好きな子は、好きな芸能人の写真に文字や画像を組み合わせて新たに画像を作ったりしていて、何人かは「画像職人」とインターネットで呼ばれていた。

まだまだ画像を作成するという行為が今ほど万人に開かれた時代ではなかったから、作成まではしなくとも、自分が好きなキャラクターの待ち受け画像をインターネットの掲示板で何時間もかけて探したりした。

何度も何度も見たことのある好きな芸能人の写真でも、文字を入れてみたり、複数組み合わせてみたりすると新しい作品に思えて、より一層お気に入りな気持ちになったことを思い出す。メール受信時に画像を表示したり、待受にすることで、携帯電話がより「自分だけのもの」となり「お気に入りアイテム」となり、幸せな気分になっていたことを思い出す。(つづく)

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■自撮り小話【二極化する"自撮り文化"】

2017年はやくも話題になった"自撮りトピック"といえば、ツイッターなどで拡散された「#目ぐるぐる」の自撮り。そのアニメのような強力な加工は中国企業「Meitu」がアプリで開発したものだった。一方で、日本のフィルター文化はナチュラルなものが受け入れられる空気があるような。「Snapchat」のわんわんフィルタや「SNOW」のねずみフィルタも落ち着いてきた様子です。普段使いのフィルタは「詐欺」と思われないナチュラルなものを、そしてフィルタをかけるなら思い切りインパクトのあるものを!というのが今の流れなのかも。2017年の自撮りカルチャーも、若い女の子を中心にまだまだ進化しそうです。

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