ウィスキーのハイボールは、ウィスキーを炭酸で割るだけなのだが、おいしく作るにはちょっとしたコツがいる。ハイボールは炭酸の泡がプチプチと立ちのぼっていないとうまくないのだ。  
 僕は、はじめにグラスにウィスキーを注ぐ。そのあと大きめの氷を二つ、三つグラスいっぱいに入れて氷の隙間から勢いよく炭酸を落として、そのまま混ぜずに飲む。マドラーを使わずに、炭酸を落とす勢いでウィスキーと炭酸を混ぜてしまうのだ。ウィスキーの分量は、大まかに言ってウィスキー1に対して炭酸3くらいだろうか。そのときどきによってちがう。よく食中酒として飲まれる日本酒や赤ワインの度数がだいたい13から15度くらいだから、40以上度数のあるウィスキーをこの比率で割ると、それらと同じく食中に飲みやすくなるという理屈である。食後に氷を入れずに、比率を2対1くらいに変えて少し濃いめのハイボールを作り、チョコレートなどつまみながら飲むのもおいしい。    
 グラスは、8オンスのタンブラーをいつも使う。手に持った感じが好ましく、一杯飲み終える頃に氷がほどよく溶けて薄まるのがいい。これより大きいと、氷が溶けて飲み終える頃に水っぽくなってしまう。また、小さいとすぐ飲み終えてしまい、おかわりが忙しい。ウィスキーハイボールを楽しむのに、僕にはこの大きさのグラスが丁度よい。

 

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