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2017.03.21

だから政治家になった。

毎朝6時半から街頭活動。新米議員の一日のスケジュール

中谷一馬

毎朝6時半から街頭活動。新米議員の一日のスケジュール

 27歳という県政史上最年少の若さで神奈川県議会議員に当選し、現在は民進党に所属する政治家・中谷一馬さんの著書『だから政治家になった。』が好評発売中です。
 母子家庭の貧困育ちで元ヤンキー、飲食店経営からIT企業の創業……と異色の経歴を持つ政治家が、自身の波乱の半生と、国政で実現すべき具体的な政策について熱く綴っています。

 菅直人元首相の運転手、秘書を経て、統一地方選挙に初挑戦した中谷さん。必要とされる地盤(支援者組織)・看板(知名度)・鞄(資金)を何も持たないなか、逆転で神奈川県議会議員に当選しました。今回は、一年生議員の知られざる一日のスケジュールを追います。

*  *  *

 当選と同時に僕は、また新たなスタート地点に立たせてもらったつもりで、新人議員として、日々の仕事に全力で取り組みました。

 いつも心に刻んで決して忘れないようにしていたのは、「政治家・中谷一馬としての身分は、有権者の方々からの信任によってのみ保障されている」ということでした。

 

「政治家は落ちればタダの人」などと言われますが、その通りどころかタダの人以下でもあることを痛感しています。

 学生が学期ごとに試験を受けるように、任期が終わったり、議会が解散されたりすれば、議員も任を解かれます。職業として考えれば失業することになるのです。そして、もう一度、信任テストを受けなければなりません。

 これは、正直、政治家にとっては、大変厳しい試練でありシステムです。でも、あたりまえのことです。国会議員であれ地方議員であれ、政治家の「活動費」と「報酬」は、税金により賄われているからです。

 そして政治家の職務は「政策の提言から実現に至るまで」です。これは、税金の使い道を決めるということに他なりません。道路や橋をつくったり、教育や医療に対する助成をしたり、現実的に何らかの政策を実施するには、費用がかかります。それらは、国民が支払った税金によって賄われるのです。

 

 国民の代表・代弁者として、選出された議員が議会において税金の使い道を意思決定します。それを行政府が実際の執行者として実施・実行していくのです。国民目線からすれば、行政に係わる公務員もやはり同じように問われるはずです。

■政治家・公務員(行政)=使う人。

■国民=払う人。

 そう考えれば、政治や行政に係わる人が国民のチェックを受けるのは当然。むしろ歓迎しなければいけないでしょう。個人も組織も、常に100%の自浄能力を発揮できるなら、話は別です。しかし、現実はそうはなりません。それは子どもにもわかります。歴史上、権力はチェックを怠れば必ず腐敗します。

 どこかに、ムダや非効率、お手盛り、ひいては癒着や談合の温床さえ生まれてしまう可能性があるのです。

 だからこそ、国民・政治・行政が、三者三様の健全なチェック機能を果たすことが大切です。

 そのためには、あらゆる領域で可能な限りの見える化(透明化・可視化)・オープン化を進めることが何よりの第一歩だと僕は提言し続けています。

 

 神奈川県議会議員に当選したばかりのころ、新人議員の一日は朝5時半の起床からスタートしました。6時半には選挙区内各所で街頭活動を行い、住民の皆様に県議会や政治の世界で起こっていることを報告すると同時に、話しかけてくださる皆様からのご意見ご要望を承りました。

 そしてこの街頭活動は、2010年9月から現在の今でも一年365時間を目標に続けており、6年余経った今は、延べ2500時間を超えました。昼間は普通の会社員と同じように議会に登庁していることが多かったので、基本的に有権者の皆様に活動報告をするのは、平日の早朝、夕方以降か休日になります。

 議会へは、午前9時ごろに登庁します。そして午前中は、会派内での調整のための打ち合わせや県議会本会議や各種委員会。昼食は、ほとんど民主党県議団とのミーティングを兼ねてとりました。

 午後も県議会本会議や各種委員会があります。その他にも、当局との各種打ち合わせや議員連盟の会合、各種審議会など。ここでは党派を超えた議員が集まり、神奈川の諸問題に取り組みます。

 時には、各地の集会やイベントに呼ばれることもありましたが、神奈川県議会内での新人議員の一日はざっとこんな感じでした。

 夜は6時ごろから、地元でタウンミーティングや懇親意見交換会を行います。終わってようやく夕食へ、となりますが、これも会合を兼ねていることが多いのです。地域の皆様の要望や意見をうかがうのは政治家の大切な仕事です。

 

 こうした中で、議会での質問の下準備をし、自らの政策提言作りも進めなければなりません。各法案や政策案についても勉強し、情報も収集します。判断が難しい場合には、現地まで視察に行くこともあります。

 政治の課題は、人々の暮らしそのものですから、多岐にわたります。当然、それぞれに得意分野・不得意分野は出てきます。状況も刻々と変化します。議員も常に学んでいかなければなりません。やるべきことはいくらでもあるので、時間がどれだけあっても足りなくなります。

 地方議員は、形式上、非常勤であり、兼業も認められています。だから、活動スタイルはさまざまです。世襲で議員をしている人もいれば、地方で古くから家業を営んでいる人もいます。特に地方には多いようです。

 その点、僕は、政治を生業とする専業の議員でした。他に仕事など持っていなかったので、お金も全て政治家としての収支で賄わなければなりません。

 

次回「議員の報酬は高いのか、安いのか!?」は、3月25日に公開予定です。

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