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2017.02.08

第1回

「日本会議」は政権を牛耳る黒幕なのか?

菅野 完/古谷 経衡

「日本会議」は政権を牛耳る黒幕なのか?

■保守とホシュと右翼とネトウヨ

菅野 ある右翼団体の集会に呼ばれたとき、日本会議の問題点は何かと聞かれたので「ミソジニー(*)ですかね」と答えたら、その団体の女性が「そうなんですよ! 日本会議の集会に行くと決まって『女は黙ってろ』と言われるんです。だから彼らとは一緒にやれない」と言っていたのが印象的でした。

*ミソジニー 女性蔑視、女性軽視

古谷 日本会議は、10年ほど前から自分たちのことを「真正保守」と呼ぶようになりました。「ネトウヨ」と一緒にすると、すごく怒りますよね。

菅野 僕から見れば、日本会議もネトウヨも漢字の「保守」ではなく、カタカナの「ホシュ」ですけどね。
 ここでちょっと「右」と「左」について整理しておきましょう。
 そもそも近代社会で最初に世の中を言語と理論で把握した「○○イズム」はマルキシズムだったので、「左翼か右翼か」は、マルクス主義に対する立ち位置で決まるんです。日本では唯一、マルクス主義を掲げて結党された日本共産党だけが、現存する狭義の左翼でしょう。日本共産党より左は「極左」、日本共産党より少し右になると日本では「リベラル」と呼ばれる。ここまでが広義の左翼。
 固有の主義主張があるわけでなく、そういう広義の左翼に対するアンチテーゼしかないのが、カタカナの「ホシュ」。そのホシュの中で、ネットで活発に発言するのが「ネトウヨ」です。

古谷 まさにそうですね。「ホシュ」は単に「アンチ左」というだけ。

菅野 一方で漢字の「右翼」や「保守」にも2通りありますね。日本共産党や共産諸国に党派として闘争心を持っているのが「反共右翼」。かつての赤尾敏さんが典型です。
 それに対して、僕自身の思想的本籍地である、「右翼」もしくは「保守」という立場は、日本共産党という政党に対する敵愾心(てきがいしん)はないけれど、共産主義を含むあらゆる革命思想への拒否感があります。

古谷 西部邁さんや佐伯啓思さんらの雑誌『表現者』グループも、アンチ革命の「原義の保守」ですよね。
 これを戦後の時系列でざっくり見ると、まず産経新聞や雑誌『正論』などの「親米保守」勢力、新新宗教である統一協会系の政治団体・勝共連合、それから街宣車で軍歌を流して活動する、いわゆる「街宣右翼」の3つが、右派勢力の中心だったように思います。
 でも、勝共連合は冷戦終結と統一協会の起こした社会問題があり、街宣右翼は暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)の影響もあって、いまは大幅に勢力が縮小した。
 その代わりに台頭してきたのが、ネトウヨこと「ネット右翼」ですよね。そこから派生したのが「チャンネル桜」とか「在特会」(在日特権を許さない市民の会)など中小の団体。
 日本会議は、産経・正論人脈と密接に関係していますが、その核となっているのは、新宗教・生長の家にルーツを持つ右派勢力です。
 僕自身はと言えば、チャンネル桜とは喧嘩別れしましたし、どこが本籍地ということはありません。

菅野 古谷さんはどうしてチャンネル桜に行ったんですか? 思想的な部分に共鳴したんじゃないとしたら、「ここなら儲かりそう」と思ったとか?

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