エリック・クラプトンは明らかな違法薬物の乱用者であったが、やがて英国政府から勲章をもらうことになる。
また、小説家のフィリップ・K・ディックは、自身の薬物体験を、小説の中で描いている。
違法薬物に手を出すことは許されることではありません。しかし、日本における「薬物で逮捕された有名人」に対する非難や攻撃の集中砲火を、海外の事情と比べたときに、岩波先生は違和感を感じるようです。

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 さて今回、エリック・クラプトンのことを述べてきたのは、薬物依存に対する彼我の違いを明らかにするためである。ここで記したようにクラプトンは、明らかな「ジャンキー」、違法薬物の乱用者であった。彼が主に使用していたのはヘロインで、コカインなど他の薬物を使用することもしばしばだった。
 このように違法なハードドラックを連用していたにもかかわらず、クラプトンがドラッグに関して警察沙汰になったことはなかったようである。これは日本ではとても考えられない事態である(パティはジョージ・ハリスンと結婚していた頃、ロンドンの自宅で警察の手入れに合い、ハッシシの塊が見つかったため、しばらく警察に拘留されていたことを述べている)。

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