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2017.01.11

「わかりやすい説明」って、なんだ?vol.4

「あれ?ワタシ何が言いたいんだっけ?」とならないために

深沢 真太郎

「あれ?ワタシ何が言いたいんだっけ?」とならないために

「着地点がわからない話」をしていないか

たとえばあなたが上司へ何かを説明するとします。想定外の質問に対応し、心に余裕がなくなったあなた。一生懸命、説明しているつもりだが、どうにも上司には伝わっていないように感じる。焦る気持ちも手伝って、だんだんと自分が何を言っているのかわからなくなる。気づけば、自分は話の着地点を探しながら喋っていた……

ビジネスパーソンならこのような経験は誰しも心当たりがあるでしょう。お恥ずかしながら、かつての私もそんな経験をしたひとりです。

しかし、着地点を探しながら話すという行為は、喩えるなら着地点がどこにあるかわからない状態で上空を飛んでいる航空機のようなもの。待ち受けているのは悲劇だけ。それほど、絶対にあってはならない行為だと思います。

「あれ?ワタシはいったい何が言いたいんだろう?」

もしあなたがそう思いながら話をしている時があったら、間違いなく相手もこう思っているはずです。

「この人、いったい何が言いたいんだろう?」

 

着地点を決めたら、そのまま一本の線を引け

当然ながら「着地点」を決めずに話し始めれば、その話は着地しません。極めて単純な論理です。そして忙しいビジネスパーソンはこのようなコミュニケーションをもっとも嫌います。この連載のテーマである「わかりやすい」とはほど遠い状態ですね。

ですからあなたにとって大切なことは、話し始める前に「着地点」をしっかり決めておくことです。極端に言えば、「着地点」を決めないうちは話し始めないでください。

着地点が決まれば、その着地点に降りるための事実Aが必要になります。それを説明するための事実Bも必要です。それを説明するための事実Cも必要でしょう。それらを1つのルートとして繋げておけば、あなたが話すべき内容は着地点まで1本の線でつながった状態になるはずです。

抽象的なので例を挙げます。たとえばあなたが上司に対して、「新規案件の推進についてアドヴァイスをもらいたい」を着地点に話をするとします。
このとき、あなたがする話は次のようなルートをたどるでしょう。なんだかまるで数学の証明問題を解くかのような論述だとは思いませんか。「着地点」はもちろん、証明するべき結論です。

事実C (私はいま、新規案件の推進で悩んでいる)

事実B (なぜなら、未経験だから)

事実A (そこで、経験豊富な上司を頼りたいと思っている)

着地点 (だから、新規案件の推進についてアドヴァイスをもらいたい)

 

「脱線」しても戻ってこられるようにする

このルートさえしっかり掴んでおけば、たとえ上司との会話が脱線したとしても、またこのどこかに戻ってくることができます。

しかし、このような話し始める前のちょっとした準備を怠ると、いざ話し始めてから「戻る場所」がないので迷路に入ってしまいます。仮に迷路に入ったとしても、目印があればもとに戻ることもできるでしょう。その目印が、この例ではA、B、Cといった概念なのです。

BからAに向かうときに迷路に入ったなら、またBに戻ればいい。どうにも会話が噛み合ない、あるいは自分自身が混乱してしまった場合はCに戻って最初からスタートすればいいではありませんか。 

あなたが「この人、いったい何が言いたいんだろう?」と思われないためには、話し始める前にするべき“数学的なひと手間”を惜しまないことです。

 

ビジネス会話で、“ウィンドウショッピング”をしてはいけない

余談ですが、一般的に女性はウィンドウショッピングが好きだと言われています。男性である私も決して嫌いではありません。ただ、パートナーと一緒に街に出たものの、あらかじめ何を買うのか決めずにただなんとなくブラブラと店を巡るのに付き合うのは正直申し上げて苦手です。

なぜかというと、何が買いたいのか決まっていなければそもそも買い物という行為は成立しないと私は考えるからです。論理的にいえば、着地点を決めないまま始まった話をダラダラと聞かされていることと同義です。わかっています。理屈っぽいですよね。女性に嫌われる男性の典型的な思考回路かもしれません(苦笑)。

でも一方で、この考え方はビジネスにおいては極めて重要ではないでしょうか。ビジネス会話において、「ウィンドウショッピング」はしてはいけません。それはプライベートで存分にお楽しみください。

 

 

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